A/Wバンチ出揃いました! ラストはErmenegildo Zegna

もう9月末、季節の移り変わりの気配が感じられます。

まだまだ30度を超える残暑日が続いていますが朝晩は過ごしやすくなってきました。

暗くなるのも早くなりましたね。

今日は仕事着のジャケパンにカバートのパンツをチョイスです。

目付けがっちりのA/W生地なので暑いのでは?と思いきや全く問題なく快適に過ごせました。

真夏以外履ける万能カバートということもありますが、湿度が低いのか?暑さも特に感じず。

街を見ればクールビズの着こなしが中心ですが秋はすぐそこまで来ていそうです。

 

 

 

 

Ermenegildo Zegnaの生地サンプルが届きました。

いつもは9月中旬には届いているので少し時間がかかりましたが、これでA/Wがすべて揃ったことになります。

 

そのErmenegildo Zegnaですが今季はかなりいい生地が入っていますね。

フラッグシップのTROFEOに一番人気のTRAVELLARはもちろんですが、新作のISLAND FLEECE(アイランド フリース)がかなり優秀な感じで目を惹きました。

ISLAND FLEECEはオーストラリアなどと並び羊毛で有名な南極に近いフォークランド諸島の厳選した原毛を使用し織り上げた今季完全新作。

Zegnaといえばイタリアンラグジュアリーの最高峰を思い浮かべますが、このISLAND FLEECEは英国の雰囲気を感じる仕上がりになっています。

 

まずはポップサック。

この織り感、絶妙だと思いませんか!

他のバンチにあったホップサックは最近は目が細かなものが多い気がして、それが悪いというわけではないのですが個人的には少しカジュアル感のある凸凹さを感じられるTHE JACKET感があるものが王道な気がしていまして。

ISLAND FLEECEのホップサックはまさにといった印象。

最強の王道ジャケットが仕立てられますよ。

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そしてもう一つ、ウィップコードのようなこちら。

かなりハリとコシがありVBCのカバートのようです。

VBCのカバートとの違いは340g/mとちょうどいい目付であり繊細さもを感じられること。

VBCのカバートは個人的にも特に大好きな生地ですが、あまりに重くかたく野暮ったさを感じ馴染ませるのに時間がかかりそうなのでトラウザーズが中心です。

しかしISLAND FLEECEは丈夫で仕立て映えしながらも重苦しい感じがしません。

セットアップでもジャケットやパンツ単品でもいい仕上がりになります。

イタリアとイギリスを融合させたようなさすがZegnaといったところでしょうか。

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生地も技術も年々進化していて毎年素晴らしい生地が誕生しますね。

ちなみに上の2つはすでに気に入ったので自分用にと仕入れました。

今年の冬はどんな着こなしをしようか。

楽しみです。

 

 

 

正しいシューケアとは?

昔に比べこれからは平均的に納期を多めにいただくことになります。

オーダーいただいた生地は取り寄せたり発送したりするのですが、最近は働き方改革もあり運送会社も土日祝の配達を行わないところが増えてまいりました。

1着のスーツが仕上がるまでに何度も配送が行われますのでどうしてもお時間がかかってしまいます。

運送会社の配達員の方もとても大変な業務の中頑張ってくださっているので何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

靴好きなのでお客様の履いている靴をよく見てしまいます。

皆様手入れをきちんとされている方ばかりです。

こだわりの詰まった靴ばかり。

“Good shoes take you good places. ”

素敵な靴を履いている方は幸運を呼び込みやすくなるはずです。

とある本には自分たちを支えてくれる道具に感謝できる方は人生もうまくいきやすい。と書いていましたね。

 

最近お客様の履かれていた靴で素敵な靴がありました。

フランスの高級シューメーカー・コルテの靴です。

何と紐部分をリボンに替えられています。

リボンは靴ひもの中でもっともドレッシーなアイテム。

ですがそこまで派手でもなくさり気なくてセンスがいいですよね。

大人のちょっとした遊び心といった雰囲気で色気があります。

こちらの靴、もう15~20年は履き続けられているそう。

他にも20年以上前のベルルッティなども現役のローテーションでまわされていて、上質な靴がいかに長持ちするかが分かります。

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以前からシューケアに関して思っていたことがあります。

勉強し始めたときは長持ちさせるために、大体3回履いたらケアをする。

リムーバー→デリケートクリーム→シュークリーム→ワックス。

仕上げに山羊毛ブラシで仕上げのブラッシング。

大まかにこんな感じだと思います。

しかし、実際は皆さんそれぞれのやり方でケアし、しかも10年20年と長くきれいな状態で履かれています。

中にはリムーバーはやらないとか油性クリームのみという方もいらっしゃいます。

かくいう私も毎回のブラッシングはしますが3回どころか5回くらい履いてからシューケアをします。

それでも10年以上持っているものばかり。

中にはワックスしかしないという人も。

普通に考えると水分や油分が無くなってひび割れたり、古いワックスが革を傷めてしまうのでは?と思うのですがそれが10年以上の靴でもとてもきれいでいい味出しているんですよ。

王道のケアが一番良いとは思っていますが、個人的な見解からはよい靴はとりあえずどんなやり方でもケアしていれば何十年と持ってくれるということでした。

革は思っている以上に強い。

愛情持ってケアすれば応えてくれるんですね。

 

 

 

『REGENCY』

9月はA/Wのオーダーラッシュで毎日忙しい日が続いています。

本当にありがたいことです。

お客様とお話ししていると本当に楽しく有意義な時間を過ごさせていただいています。

皆様おしゃれでマナーがよくセンスがあり、共感できる部分や参考・勉強になることがとても多いです。

とある米ビジネススクール教授の著書を読んでいるのですが、その中で身近な人よりも知ってはいるがしばらく会っていなかった人々と連絡を取ると新しい発見があるという内容がありました。

簡単に訳すと、知っていることで信頼性があり合っていなかった時期に相手が体験していた経験が参考になることが多い。ということなのですが分かる気がします。

お客様のお話を聞いて刺激を受けたりやる気になることが多いです。

接客業は素晴らしい仕事かもしれません。

そういえば昔読んだ「ユダヤ人大富豪の教え」ではセールスが最強の仕事と言っていたのもうなずけます。

 

 

 

 

 

新しいバンチが到着しました。

HARRISONS OF EDINBURGHの『REGENCY』。

リニューアルです。

FRONTIERと並びサヴィルロウでも絶対定番の人気を誇り、某スパイ映画をはじめあらゆる英国映画のスーツ地に選ばれる文句なしの品質。

適度なコシがあり仕立て映えし、且つ気品としなやかさもあるブリティッシュモダン。

夏以外の3シーズン着用可能で使いやすさでも評価が高いです。

同業者の間でも人気の生地ですね。

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今年は遅れている生地もありまだすべてではありませんがほぼほぼすべてのバンチが揃いました。

現在のお仕立てで10月末(生地や仕立てによって変わりますが)なので今年の長引く残暑予想も考えると仕上がり頃にちょうど秋スーツの出番になるのではないでしょうか。

まさにREGENCYの出番です。

他にもカントリーツイードジャケットなどもおすすめなのでぜひご検討ください。

 

 

 

 

challenge

先日某有名セレクトショップのオーナーがイタリア人曰く「日本人は成長しない。同じような品ばかりが売れてとても保守的。と言っている。」的な趣旨の話をされていました。

同じような形で同じような色ばかりが売れて新しいスタイルを試さないという趣旨だった気がします。

日本人、というか中国、韓国も含めたアジア圏ではブランドが大好きでみんなが良いといったものに群がることが多いそうです。

イタリア人もブランド好きな人が多いですが、反面自分の着こなしスタイルを持っている人もとても多いです。

フランスやイギリスなどはブランドというよりは質が良いものを選ぶ人が多いですね。

 

昨日はイタリアのサルトにも詳しいお客様がご来店さってコートのオーダーをいただいたのですが話をしていてもとても楽しかったです。

色々チャンレンジされていますが、かといって奇をてらうわけでもありません。

クラシックな王道アイテムをたくさんお持ちでバランスよく着こなされるので、単品だと日本ではちょっと派手扱いされるようなアイテムでも絶妙に取り入れられています。

落合正勝氏もいっていたように、このようなセンスは実際に経験を繰り返さないと育たないものですから。

 

ちなみに昨日はアルスターコートをオーダーいただきました。

価格は¥150,000+tax。

はっきりいって破格ですよ。

とあるセレクトショップが同じような生地で¥250,000+taxでオーダーしておりましたが全く引けを取らないと自負しております。

オールハンドメイド仕立て。

ハンドメイドと謳っていてもすべてを手で仕立てるところというのはほとんどありません。

副資材にもこだわり、襟も袖も背中も丁寧にクセ取りを行います。

細かなデザインもできる限りご希望にそえるよう努力いたします。

仕上がり時はお客様にお伺いしまたご紹介させていただきますね。

 

そして私も現在コートを開発中です。

チェスターのようで???エレガントを纏うようなコートを。

成功するか知りませんけどね(笑)

とても楽しみです。

 

 

フレスコスタイル

阪神が18年ぶりの優勝です!

街も盛り上がっていますね、おめでとうございます!

阪神百貨店では優勝セール。

ネットで調べるとワインもセールしているらしく行きたかったなぁ。

SNSでは朝の時点で2000人が開店を待っていたらしく売り切れ続出らしかったので手に入らなかったとは思いますが。

次は日本シリーズに期待します。

ちなみに神の裏地はありませんが虎の高級裏地ならありますのでファンの方はぜひ(笑)

 

 

 

 

 

 

何でしょうか、昨日からジメジメと湿気を感じます。

汗がじとーっと出る感じ。

ということで全身フレスコスタイルで決めました。

ジャケットはFOXのFOX JOURNEY、パンツはVBCの4PLY、ネクタイは職人に作ってもらったセッテピエゲのハンドメイドタイ。

すべてBesoke。

耐久性と通気性で蒸れを抑えた着こなしです。

このような生地は弾力があり中々馴染まないのですが夏は本当に使い勝手がいいです。

エレガントではないのですが余裕を感じさせる生地というか。

いや、真のエレガンスはこういうことなのかもしれません。

決め過ぎず自然に魅せる。

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季節や気候に合わせてスーツを着る楽しみも増えますね。

残暑は長引きそうですが冬は突然やってきます。

今のうちに秋冬の準備をすすめましょう。

フランネルにツイード、そしてカシミヤなど。

最高の表情を持つ生地が待っていますよ。

 

 

 

コートは男の勲章

昼頃突然のゲリラ豪雨にあいました。

関大前駅を出ると激しい土砂降りでたった20分くらいで目の前の上の川が氾濫レベル。

道路の排水溝から水が1m近く噴き上げていて驚きました。

さすがに出れないので雨雲レーダーを確認して30分くらい雨宿りしているとやみましたが、線状降水帯などはもっと長い時間降るので本当に危険なことが分かります。

気をつけないと。

そういえば知人が今北海道にバイクで旅に出ているのですが向こうも大雨で雷に追われていると。

大丈夫だといいのですが。

 

 

 

 

新しいパターンオーダーコートをスタートします。

フルオーダーにも負けないハイクオリティでコストパフォーマンスの高いコートを仕立てられないかとずっと思っていました。

オーダーでもコートはありますがパターンオーダーのコートはほとんどといっていい程あまりデザインやディティールを替えられません。

丈を中心としたサイズだけ。

しかしフルオーダーだと価格が高く最低でも28万~30万超えになります。

レディメイドのミドルクオリティの生地でも10万以上で本格的なものは15万以上は普通にしますし、ブランドやセレクトショップのものは20万超えは当たり前です。

コートは冬の主役ではありますが、その割には本当にかっこいいコートを着ている人を見ることはスーツに比べ圧倒的に少ないです。

ひと目見ただけで惹かれるような。

そこで上質な生地を使用し高い技術で仕立てられある程度自由にデザインも選べるようなパターンオーダーコートを税別15万~20万ほどで仕立てられるようにいたしました。

 

写真はBespokeで仕立てたビッグショールカラーのコート。

スペシャルにエレガントなコートです。

こちらのデザインもパターンオーダーでお仕立ていただけます。

フレームドパッチポケットやターンナップも可能。

アルスターコートやチェスターコート、Pコートなど他にも色々な形を選べます。

仕立てはイタリアトップサルトで学んだ職人が指揮を執ります。

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イギリス文化史やファッション史を研究しているエッセイストの中野香織さんは「コートは男の紋章」と述べられています。

18世紀にはコートの原型であるケープをちゃんとまとえてこそ一人前の紳士といわれていたそう。

今の日本ではライバルがほとんどいないので抜きんでることも可能ですよ。

一生物の上質なコートを用意して寒い冬を迎えましょう。

 

 

 

 

 

“Incentive Fair” 開催中!

オリックスの山本由伸投手が2年連続ノーヒットノーラン、さすが球界No.1投手です。

メジャー挑戦はほぼ確定だと思いますがいったいどの球団に行くのでしょうか。

そして今年はオリックスvs阪神の日本シリーズ関西ダービーが実現する可能性も。

ものすごく盛り上がるでしょうね。

とりあえず道頓堀に飛び込むのはやめましょう。

 

 

 

 

 

オーダーシャツの「Incentive Fair」が開催中です。

フェアに合わせて大量の生地が入荷しました。

私もアイロンをかけているときにカジュアルシャツ、ビジネスシャツ共に襟部分が破れたり擦れたりしているものが立て続けに見つかりました。

まぁ仕立てて5年以上経っていたり毎年着ていたりするので仕方ないですね。

Incentive Fairを狙ってまとめて新調します。

 

 

Libertyも入荷しました。

代名詞でもあるリバティプリントのおしゃれな柄の他に秋冬に合わせやすいシンプルなデザインも多数。

ジャケットやニットの下に合わせてもきれいにマッチしそうです。

高級生地タナローンは着心地も軽いです。

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きれいなナポリブルーのネルシャツも。

こちらはAlbini。

肌触りが極上でまるでカシミヤの様に柔らかくふわふわ。

上級者向けの色ですが目を惹く美しさです。

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「Incentive Fair」は9月24日まで開催です。

ぜひ素敵シャツをオーダーにご来店ください。

 

 

 

 

Woolen

レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア主演の「華麗なるギャツビー」を観たのですが、狂騒の20年代よばれる時代背景はまさにエレガンスですね。

心をくすぐる何かがあります。

バブルの狂乱が楽しそうというよりも、車や建築物、その時代のルールやスーツの着こなしにも惹かれるものを感じます。

カンカン帽をかぶりスリーピースを着てパーティーにはタキシードで。

また作品にも頻繁に登場したツイードスーツがとても決まっていました。

イタリア、イギリス、フランス、アメリカ、日本。

どの国にもどの時代にも重宝されたクラシック、男のロマンを体現するスーツです。

 

当店でも今月に入りツイードやフランネルのオーダーやお問い合わせも増えてきました。

素材感が最高ですね。

優しさ、温かさ、頼りがい、余裕を感じさせます。

モダンよりはダンディズムな漂い。

当然暖かいので冬は快適。

温暖化とはいえ冬は寒いのでローテーションに何着か入れておきたいです。

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耐久性が気になる人はメルトンやローデンクロスでスーツを仕立てる方もいらっしゃいます。

もちろんツイードのジャケパンもいいですよ。

紳士の冬に紡毛(Woolen)スーツは必須です。

 

 

 

チェックジャケットは大柄が人気

セーターが好きで毎年のように買うのですがシャツなどと同じようにサイズが合わない方が多いんですよね。

ジャケットと合わせる場合は身幅のゆとりが多いとダボついて見えるし丈が合わないとバランスが悪い。

オーダーもあるのですが原毛の最高級を謳っている割には何か質感の見た感じがよくないような気がして。

織機の問題のような気がします。

ハイゲージが好きなのですがハイゲージ自体も少ないし結局オーダーはしたことがありません。

高級セレクトショップに並んでいるようなイタリアなどのニットブランドのものがやっぱり上質でいいんですけどね。

今年は1回オーダーもチェレンジしてみようかと検討中です。

 

 

 

 

お客様からオーダーいただきました生地が届きました。

Vitale Barberis CanonicoのWOOLLEN SUITINGS。

有名なORIGINAL FLANNELより目付があり織りの太さもしっかりとした印象。

フランネルのようなツイードのような。

柔らかさがありジャケットにもスーツにもピッタリな生地です。

価格もFLANNELの倍ほどしますが原毛に上質なSUPER100’sを使用し高級感があり着心地もいいハイクオリティのジャケットが仕上がります。

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またこのはっきりと入った大柄のチェック柄がいいですよね。

イタリアでも柄物を選ぶなら大きく入ったものが人気。

日本の有名なファッショニスタも大柄のチェックやストライプを選ぶことが多いです。

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秋冬ジャケットをお考えで無地をお持ちであれば次は大柄チェックなどいかがでしょうか。

シャツでもニットでもかっこよく決まります。

素材感も文句なし。

ファッションの秋を存分に楽しめますよ。

 

 

 

やっぱりローファー

秋冬のオーダーも増えてきております。

昨日も長年ご贔屓にしてくださっているお客様がご来店くださいましたが、忙しくなり始める時で現在の納期が1か月半くらい~なのでさすが一番いい時期をご理解くださっていますね。

今が生地も揃っていて寒くなる前に仕上がります。

話しが逸れますがお客様が履いていたローファーがいい感じなので撮らせていただきました。

こちらはオーダーされたものでタッセルの部分はスエード。

色もかなりライトめでパッと見派手さもあり感じ使いにくいのでは?とも思ってしまいます。

しかしこのくらいの明るさのローファーは意外に使いやすくとても重宝するんですよね。

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もちろん2~3足しか革靴を持っていないのであればリスクかもしれませんが。

しかし何足もお持ちの方であれば使いやすい。

 

それにしてもローファーはいいですよね。

ファッショニスタやスナップなど見ても一番着用率が高い。

私も一番たくさん持っていてすぐ欲しくなってしまいます。

「オシャレは足元から」

靴に気を使っていないと信用されにくいですしモテませんよ(笑)