正しいシューケアとは?

昔に比べこれからは平均的に納期を多めにいただくことになります。

オーダーいただいた生地は取り寄せたり発送したりするのですが、最近は働き方改革もあり運送会社も土日祝の配達を行わないところが増えてまいりました。

1着のスーツが仕上がるまでに何度も配送が行われますのでどうしてもお時間がかかってしまいます。

運送会社の配達員の方もとても大変な業務の中頑張ってくださっているので何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

靴好きなのでお客様の履いている靴をよく見てしまいます。

皆様手入れをきちんとされている方ばかりです。

こだわりの詰まった靴ばかり。

“Good shoes take you good places. ”

素敵な靴を履いている方は幸運を呼び込みやすくなるはずです。

とある本には自分たちを支えてくれる道具に感謝できる方は人生もうまくいきやすい。と書いていましたね。

 

最近お客様の履かれていた靴で素敵な靴がありました。

フランスの高級シューメーカー・コルテの靴です。

何と紐部分をリボンに替えられています。

リボンは靴ひもの中でもっともドレッシーなアイテム。

ですがそこまで派手でもなくさり気なくてセンスがいいですよね。

大人のちょっとした遊び心といった雰囲気で色気があります。

こちらの靴、もう15~20年は履き続けられているそう。

他にも20年以上前のベルルッティなども現役のローテーションでまわされていて、上質な靴がいかに長持ちするかが分かります。

889

 

以前からシューケアに関して思っていたことがあります。

勉強し始めたときは長持ちさせるために、大体3回履いたらケアをする。

リムーバー→デリケートクリーム→シュークリーム→ワックス。

仕上げに山羊毛ブラシで仕上げのブラッシング。

大まかにこんな感じだと思います。

しかし、実際は皆さんそれぞれのやり方でケアし、しかも10年20年と長くきれいな状態で履かれています。

中にはリムーバーはやらないとか油性クリームのみという方もいらっしゃいます。

かくいう私も毎回のブラッシングはしますが3回どころか5回くらい履いてからシューケアをします。

それでも10年以上持っているものばかり。

中にはワックスしかしないという人も。

普通に考えると水分や油分が無くなってひび割れたり、古いワックスが革を傷めてしまうのでは?と思うのですがそれが10年以上の靴でもとてもきれいでいい味出しているんですよ。

王道のケアが一番良いとは思っていますが、個人的な見解からはよい靴はとりあえずどんなやり方でもケアしていれば何十年と持ってくれるということでした。

革は思っている以上に強い。

愛情持ってケアすれば応えてくれるんですね。