年始営業のお知らせ

本日で営業納めとさせていただきます。

本年も皆様には大変お世話になりました。

幾度も工賃や仕入れ価格の上昇が続き値上げなどにより大変ご迷惑をお掛けし、更なる向上を目指し仕立てや仕様の変更を行い激動の日々ではありましたが、新しいことを発見できた充実した1年だったと思います。

2024年も現状にとどまらず更に素晴らしい商品やサービスをお届けできるよう精進いたします。

 

すでに仕事納めを迎えられお正月休みに入られている方も多いと思います。

旅行や帰省、自宅でごのんびり過ごされると思いますが、日頃の疲れを癒し充実した日々をお過ごしください。

私も初詣に出るくらいで基本家でのんびり派なのでお客様からいただいた美味しい日本酒をいただき本や映画を見て過ごそうと思います。

 

 

 

さて年始の営業ですが以下の通りとなります。

 

2024年1月3日より営業

※3日はご予約が入っておりますのでご用の方はそれ以降の日程でご連絡ください

 

 

来年もご愛顧いただけますよう何卒よろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

世界最高峰の頂へ

お客様からご依頼を受けていた鞄が完成しました。

日本最高峰の技術を持つ孤高の革職人・KEIICHIRO氏の鞄。

といいましても今は商売でやっているわけではなく経費と端数分のみの請求で同じ価値観を持つ信用できるお客様にだけご紹介・ご提供している状況です※新規・一般のお客様のご注文はお受けしておりません

 

最高級英国製ブライドルレザーのクラッチバッグ。

イギリスやフランスなど現地で仕入れます。

なんとも品のあるグリーンですね※中々手に入らなかったようです

もちろんインナーのスエードや金具もすべて最高級のものを使用。

オールハンドメイドで縫製なども一般的な鞄を遥かに凌ぐ強度を持っていて普通に一生物となります。

 

シンプルな構造ですがなんとも美しい。

ほんの少しの角度や曲線、パーツの大きさなどで全体のイメージがかわるので緻密な計算が必要。

全体の雰囲気というのは職人自身のセンスの表れでしょう。

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私は知人の職人の紹介でKEIICHIRO氏と出会ったのですが、何も情報を知らない状態で作品を見てその美しさに驚愕しました。

以前ご紹介しましたがKEIICHIRO氏の経歴を少し。

世界最高を目指し独学で革職人として独自のブランドを展開していたところ、日本最高の鞄職人といわれ世界で5本の指に入ると称されるハンドメイド鞄工房「FUGEE 鞄」の藤井幸弘氏に声をかけられ一緒に鞄づくりを始める※藤井幸弘氏の鞄はBespokeで平均5~7年待ちです

HPも持たず口コミのみで顧客が増え、数か月後にはジェラルミンなどの素材を使用した製品を作る日本の板金職人が制作する世界的ブランドから提携オファーを受けコラボ製品を発表し大成功で終わる。

ちなみにそのブランドはLouis Vuitton、Ralph Lauren、TOYOTAetcたくさんの世界的ブランドからオファーや提携を受けてもほとんど断り、自分自身が納得した人としか仕事をしないので、KEIICHIRO氏と通づるものがあったのでしょう。

作品はパリコレ、ミラノコレクションに採用され世界中の国王や王族、F1ドライバーなどセレブに愛用されています。

KEIICHIRO氏はその後も工房やHPを持たず活動を続け、ハリウッドスター、王族、フランスの映画監督などを顧客に持ち、日本の芸能人からも依頼を受けています。

名前こそ出せませんが今年も日本人であれば老若男女誰でも知っている世界ランク1位にも輝いた人気日本人スポーツ選手をはじめ有名選手3名のオーダーを受けられていました。

 

 

技術だけでいうとすでに日本最高峰まで上りつめているといわれています。

実際に今までエルメスや有名職人の鞄を使用していて、KEIICHIRO氏の鞄に出会ってからはずっとリピートし続ける顧客様が本当に多いです。

ただそれだけでは世界最高の頂点には立てないと。

圧倒的に突き抜けるものが必要と感じ、美的センスを追求する為世界中を旅しています。

あらゆる建築物、遺跡、車、自然、音楽、美しいと感じたもの・場所には自ら必ず足を運び経験します。

とある格闘技の肉体美に魅せられると、南アメリカまで世界大会の観戦に向かい自らも習いに行くほどです。

「常に最高を体験しアップデートし続けないといけない。怠れば必ず衰えていく。」という信念。

頂点を目指すには必要なことなのですね。

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人生において普通では起きないような偶然の出会いが本当に多いとKEIICHIRO氏自身も驚かれていました。

引き寄せの法則のように、人は同じような波長を持つ人に引き寄せられるといいます。

一流は一流と引きあう。

本物に触れ続けることでそれが自分の一部になり更なる本物を導いてくれるのではないでしょうか。

もちろんブランドを買ってそれで満足することとは違います。

私も本物に触れつつ人生最後の日に納得できるように走り続けようと思います。

 

 

 

 

 

冬も華やかに

先日昔から行きたかった「さかい利晶の杜」へ足を運びました。

千利休と与謝野晶子に関する施設です。

中でも立礼茶席という椅子に座っての和菓子とお茶(薄茶)をいただく茶会に参加したのですがこれがとても楽しかった。

30分ごとに開催される観光客向け?のものですが、たまたま私の会は私一人のみだったので(次の回は7名でした)お茶を楽しみながら質問の嵐です(笑)

お茶の飲み方、掛け軸の意味、歴史等色々教えていただいたのですが、思ったのは茶道とはマナーでありおもてなしの心であるということ。

本来茶会とは数時間かけて行われ亭主は最大級のおもてなしをし、客は亭主の思いをくみ取り感謝を伝えます。

まさに礼儀作法やマナーを培う場でもあるのですね。

今の時代、楽を求めすぎて礼儀が疎かになっていることが多い気がします。

物質的な豊かさを求めることはよいことですが礼儀を重んじ心も豊かになることが重要ですね。

 

 

 

 

 

 

寒い日が続きますが着こなしまで重くなりがちではありませんか?

冬は寒色系の着こなしが増えてきます。

もちろん私もダークトーンの着こなしも多いですが、たまにはライトカラーの着こなしで気分も上がるようにコーディネート。

色は気分や感情に変化をもたらしますし明るいカラーの冬素材も楽しめます。

 

空のように華やかなブルーのジャケットをメインに。

W.Billのシェットランドツイードです。

カバートクロスのトラウザーズにローデンコート、コーデュロイシャツと温かさも抜群。

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美しいブルーです。

イタリアでは人気の色といっても分かる気がしますが保守的なイメージのイギリスでもネイビーブルーのチェック柄は結構見かけます。

FOXなんて意外にビビッドな色を使いますしね。

羽織ればどこか心も明るくなります。

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外出するのが億劫な冬でも外に出ることが楽しみになるアイテム。

そのようなアイテムをたくさん持っているので休みでもよく外出します。

カフェに行くだけだって楽しい。

毎日がHappyです。

 

 

 

 

本物のカシミヤで冬を華やかに

寒い、とにかく寒いですね。

寒波到来で身を切るような冷たさ。

毎朝給湯器やエアコンに凍結防止マークが点灯してます。

温暖化とはいえ結局冬は寒いんです。

私はがっちり目付のスーツにコート、マフラー、レザーグローブと完全フル装備で外出しそれでも凍えていますが、街のサラリーマンを見るとマフラーはともかく手袋をしていない人がほとんど。

わたしなら耐えられませんが寒くないのでしょうか。

最近お会いしたお客様もスマートな紳士用レザーグローブをされていて暖かさだけではなく見た目もエレガント。

元々英国紳士にとって手袋はマナーのひとつです。

 

 

 

 

 

本格的な寒さを迎え遂に出番となったカシミヤ。

軽く暖かく品があるまさに冬素材の王様。

ナチュラルで美しい艶感は重くなりがちな冬の着こなしに温もりだけでなく華やかさを与えてくれます。

コートやジャケット、マフラーと今の時期は常に取り入れられる欠かせない素材です。

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最近は中堅ブランドだけではなく量販店でも当たり前のようにカシミヤを使用した製品が販売されていますが当然カシミヤにはランクがあります。

また1万円以下で手に入る製品も多いので身近なイメージになりつつありますが、本来とても希少な素材であり「流通量は生産量の4倍」といわれていてほとんどの製品が偽物ということになります。

識別方法が難しいので安価な製品の「カシミヤ混」は特に気をつけなければいけません。

どのご家庭でも何かしらカシミヤを取り入れた製品をお持ちだと思いますが本物のカシミヤをお持ちの方は極少数なのではないでしょうか。

上質なカシミヤは見た目や機能性だけでなく長くご使用いただけるものが多いです。

SPiCAでもErmenegildo ZegnaやLoroPiana、MTR、W.Billなど最高級の品質を多数取り揃えておりますがその仕上がりは別格ですね。

本物を選ばれる方は上質なモノをケアして大切に着られる方が多いので何十年とご愛用いただけます。

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身につけるだけで気分も上がり所作も美しくなります。

ケアも必要でそこまでして切る必要があるのか?

そこは意識、考え方の違いでしょう。

本物の世界を知る方は本物の意識をお持ちの方だけですから。

 

 

 

 

Woolen style

今日お会いしたお客様はヘビーフランネルのダブルブレステッドをお召しでした。

ヴィンテージではないらしいのですが、ぽい雰囲気でクラシックな太めのチョークストライプ。

ものすごくお似合いでした。

同じチョークストライプでも起毛素材だとラインがぼやけてナチュラルのみえ色気があるのにさり気なく見えます。

逆に細めのストライプは難易度が高いですね。

私も対抗して?フォックスのグレーフランネルでした(笑)

やはり冬素材は最高です。

 

先日の着こなしもツイード系で合わせました。

ARISTONのグリーンジャケット。

表情も色も最高です。

さすが唯一無二の色彩とセンスを誇るARISTON。

ナポリの空と海の美しさを見続けていると自然と感性に影響を与えるのでしょう。

美しいものに触れ続けると人生も美しいものへと変わっていくそうです。

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トラウザーズはEDWIN WOODHOUSEのVintage tweed。

写真では暗くて分かりづらいのですが霜降りのように何色か色が混じっていて絶妙。

特に好きな生地のひとつ。

ただ残念なことにEDWIN WOODHOUSEは経営権がかわってしまって同じ生地を手に入れられません。

しかしご安心を。

国産の4PLYのヴィンテージツイードがとても似ていてかなりおすすめなんです。

しかも安くて丈夫という良いこと尽くめの生地ですよ。

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ツイードやフランネルやカシミヤなどの冬素材が大活躍。

冬が楽しくて仕方ありません。

 

 

 

 

本物の100年コート

コーヒー専門店ではないコンセプトのあるカフェに行ったときあまりにコーヒーが美味しかったのでお店の人に尋ねてみると豆、焙煎、淹れ方とすべてこだわっておられました。

コーヒーではなく他のコンセプトが目当てのお客様が中心のお店ですが、来ていただく以上美味しいものを提供したいという店主の思い。

これこそ商売の基本ですよね。

ドリップパックを買って帰ったのですが、ペーパーフィルターとは別にコーヒー豆をフィルム包装するSEPAREX製法でした。

香りや鮮度が保たれる利点がありますが手間も費用もかかるので高級店でも専門店でもほとんどやってないんですよね。

どこまでも手を抜かない。

さすがです。

 

 

 

 

お客様のコートが仕上がりました。

グレーヘリンボーンのチェスターコート。

美しい佇まい。

上品で洗練されたイメージです。

生地はHARRISONSのOVER COATING。

目付け600gというゴリゴリのドクラシックな生地ですがこれが本当にいい。

私も愛用していますが一目で分かるほどに上質で好きな人にはたまらないことでしょう。

世界最高峰を目指す職人軍団の技術と極上の生地で一生物のコートとなってくれると思います。

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ポケットはフレームドパッチ、通称ポストポケット。

メールポケットなどとも言いますね。

ポロコートなどに使用されスポーティーさがいい感じに雰囲気を和らげてくれます。

市販のスーツではあまり見かけないかもしれませんがオーダーの世界では定番です。

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後ろのバックバンドは腰が引き締まって見える効果でスタイリッシュに。

ベントはシンプルにセンターベントにされました。

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基本はスーツの上に着用されますがオフでもニットの上から着られるように若干ゆとりを減らしています。

ゆとりを入れてとにかく大きめに仕立てようとされる方もいらっしゃりますが、ローデンコートのようなAラインならともかくチェスターコートは程よいゆとり位の方がかっこいいと思います。

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技術を詰め込んだ仕立てと上質な生地で、レディメイドあるいは他で仕立てれば間違いなく20万円を軽く越える価格帯のクオリティですがSPiCAでは20万以下でお仕立ていたしました。

無駄と利益を減らしできるだけお求めやすいようギリギリの価格でご提供。

品質は間違いありません。

あるメーカーさんの世代を超えて着られることを目指して命名された「100年コート」という商品がありますが、今回お仕立ていただいたチェスターコートは普通に100年持つと思います。

まさに一生物である本物の100年コート。

人生を共にする長い長い付き合いになりそうですね。

 

 

 

 

 

アルスターコート+フランネルは超極暖

とても博学な方とお話をさせていただいたのですが本当に勉強になります。

専門的なことも含め本では得られない知識など教えてくださり知的好奇心が刺激されます。

私は基本ひとりでいることが多いのでこのような機会は本当に重要です。

そしてやはりたくさんの本を読んでいらっしゃる。

私も本が大好きです。

どんなジャンルでも読むのでおすすめの本があればぜひ教えてください。

 

 

 

 

 

先日ブログにあげたアルスターコートを着用しました。

のぼりのラインが美しく首に吸い付くように乗るので目付けがあってもかなり軽い着心地。

気持ちハイウエストで腰回りが強調されとてもスタイリッシュに見せます。

もう少しロングにするか悩みましたが使い勝手が悪くなるので膝下くらいでちょうどいいですね。

キャメルの生地でも欲しいです。

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スーツはVBCの3ピースフランネルです。

はっきり言って恐ろしく暖かい。

というか暑い(笑)

夜外に出たのですが寒さはまったく感じずちょっとの駆け足で汗をかきました。

氷点下でも問題なく外に出られますよ。

ただでさえ暖かい3ピースフランネルにカシミヤ混コートの組み合わせはまさに最強。

週末から寒波の予報ですしこれからの極寒の季節を向かい打ちます。

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ビジネスなどで着るドレスの印象が強いアルスターコートですが生地や素材を選べばスマートカジュアルに着こなせます。

ジャケットの上からでなくサイズダウンで仕立ててニットの上からスマートに着てもOK。

冬のセンスはコートを見れば分かります。

 

 

 

 

オリジナル アルスターコート

自分用にオーダーしていたオリジナルのアルスターコートが仕上がりました。

実は他にオリジナルデザインのコートの開発を進めていたのですがそちらはまだ時間がかかりそうなので、まずは前から欲しかったアルスターコートに変更しました。

アルスター特有の大きなラペルはやはりゴージャスですね。

生地はMTRのウールカシミヤ。

以前お客様も同じ生地でアルスターコートをお仕立てくださったのですがこれがかなり良い感じでした。

目付けはありますがとにかく着心地が軽い。

私はロングが好みなので軽く着られるのは助かります。

ラグジュアリーブランドも絶賛する極上のウールカシミヤはふわりとした手触りで暖かく保温性も抜群です。

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ディティールはターンナップカフにポストポケット。

背中はバックベルトにインバーテッドプリーツです。

シンプルなフラップポケットやストラップカフスなどもおすすめですね。

試してみたいデザインがあればお気軽にお尋ねください。

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イタリアの世界的サルトで修業した職人率いる高い技術を持つ工房で上質なコートをお仕立ていたします。

立体的な仕立てにこだわる職人チーム以外に専門知識を持つデザイナーチームも組織されていて、技術だけでなく『美』へのこだわりも高いです。

通常なら最低でも25万以上はするであろうクオリティですがSPiCAでは20万を切る価格帯から。

無駄を削減しお店の利益を減らしてお求めやすい価格でご提供していますが一切の妥協はいたしません。

価格以上のクオリティを誇るコートをお試しください。

 

 

 

 

12月末まで

まったく関係ない事柄でも遠回しにつながっていることは多いと思います。

どんなことにでも興味を持って様々な情報を知ると関係ない分野にも実は関わりがあって更に詳しくなり確信に近づいていくような。

先日お話ししていたお客様は驚くほど何でも知っていて知識の多さに驚きました。

人は意外に小さな範囲の中で生きていることが多く世の中には知らないことの方が多いですから。

知っていると驚くほど損したり得したり人生が変わるほど大きなことも。

この歳になるとチャレンジすることが減ってきて新しい知識も少なくなりますが好奇心を持って更に経験を積まなければと思います。

 

 

 

 

COLOMBOのピュアカシミヤマフラーはすべて売り切れました。

誠にありがとうございます!

店舗在庫は売り切れましたが取り寄せの場合もしかしたら若干の在庫があるかもしれませんので気になる色がある方はお気軽にお問い合わせください。

 

最近暖かいですが来週は10度を切る寒さだそう。

皆様も本格的な冬への備えは十分でしょうか。

今回生地価格の値上がりが続く中でお客様から掘り出し物はないですかとのご要望が多かったので、在庫にある一部の生地を¥11000引きの特別価格でご提供したいと思います。

期間は12月末のみとなります。

 

 

 

Vitale Barberis Canonico

FOX BROTHERSと並び世界で最も愛されるカノニコのフランネル。

その中でも王道のグレーフランネル。

暖かく仕立て映えし冬には欠かせない定番生地です。

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W.Bill   CLASSIC SHETLAND

今冬あのサルトリアパニコもこの同じチェックの生地でジャケットコートを仕立てていましたね。

高い品質を誇る世界4大ツイードのひとつで、W.Billのツイードバンチはサヴィルロウだけでなくイタリアの多くのサルトでも愛用されているほど信用が高いです。

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PORTER & HARDING    GLORIOUS TWELFTH

ガンクラブチェックといえばこれしかないといわれるほどの名作。

カントリーツイードをオンタイムでも使用できるようにと開発され、世界最高峰のジェントルマンズクラブのオリジナルジャケットにも同バンチのクオリティが採用されています。

英国ではとある時期になるとこのガンクラブチェックのジャケットが一斉にショーウィンドウに並びます。

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HARRISONS OF EDINBURGH  FRONTIER

サヴィルロウのテーラーの中で実は一番選ばれているハリソンズの生地がFRONTIERです。

強めなコシがありますが重すぎること野暮ったくもない丈夫でどこか懐かしいTHE英国クラシック。

これが結局使いやすいんです。

しかも英国を代表するプリンスオブウェールズであれば他に言うことはありません。

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すべてなかなか出てこない最高級や高品質な生地ばかり。

それもそのはず一般的にはセールに出されている生地は売れ残りが多いので人気のない色柄ばかりですが、これらは私自身が仕立てるように置いている生地なのでマストであり王道の生地ばかりだからです。

あれば絶対に後悔しないお気に入りの一着になると思います。

 

 

 

 

 

暖かさと美しさのフランネルスーツ

最近数学が面白いと感じています。

といっても私が数学を解いたりするわけではありません。

どちらかというと苦手な分野で聞かれても何も分かりませんのであしからず。

たまたま「フェルマーの定理」や「量子力学」の素人向けの番組や本を読んで、その中でも「ABC予想」についての背景や物語が面白かったんです。

方程式などに関してはチンプンカンプンですが、数学で宇宙や世界のたくさんのモノ・コトを証明できるってスケールが大きすぎませんか。

今文明を謳歌できているのも数学者たちのおかげでもあります。

ちなみに世界一美しい数式は「eiπ=-1」だそうです。

・・・・・・・・・・・・・なるほど。。。

 

 

 

 

 

仕上がったお客様のフランネルスーツ。

選ばれたのはFox Brothersと並びフランネルの代名詞として真っ先に名が上がるVitale Barberis Canonico。

もちろん私も愛用していますが文句のつけどころがない完成された生地だと思います。

冬はフランネルを着ないでどうするんだ!と叫びたくなるほどです。

起毛系の素材は耐久性が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが肉厚でしっかりと織られていて長くお召いただけるほど丈夫です。

暖かさは合い物に比べ段違いなので一度手にすると冬は手放せなくなりますよ。

表情もいいですね。

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暖かさのイメージが先行するフランネルですがその美しさも特筆すべきものがあります。

曲線やラインのナチュラルさが本当に美しい。

コシがありアイロンワークも効くのでとても仕立て映えします。

落ち着いていて優しいイメージに見えるのも特徴です。

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冬スーツの代表格。

グレーフランネル。

紳士のマストアイテムです。