今年のS/Sは・・・

今日は季節を先取ってソラーロスーツを着たので自撮り。

久々の登場です。

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ソラーロが日差しに映える春からの3シーズンが定番の生地といっても目付もしっかりしている生地なので湿気の多い日本で真夏はきつい。

なので個人的には秋~初夏がちょうどいいかなと思っています。

冬は地味な着こなしになりがちなのでライトなカラーで気分も明るくいきましょう。

 

 

 

 

 

春夏のご相談をいただく機会も増えてきました。

もちろんおすすめは色々ありますが、たまたまお客様と話していたときに出てきた生地で昨年評判が良く実際に仕立ててはじめてその良さを実感する生地がこちら。

ウールニットです。

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ニット特有の柔らかさや伸縮性が際立ち、いわゆるよく使用されるスーツ地っぽくないので中々仕上がりのイメージがつきにくいかもしれません。

若干カジュアル感のある仕上がり。

ただこのウールニットの特徴といえば何といってもその着心地の楽さ。

驚くほど伸縮性があり動きやすいので1日中着ても一切ストレスを感じません。

見た目はきっちりしているのにジャージを着ているかのようなイメージです。

しかも暑さを感じにくく真夏の立っているだけで汗がじとっと吹き出るような時でも涼しく快適。

まさに楽快適スーツ。

もちろん上質なウールなので安っぽく見えません。

セットアップで作って別々に着ても使いやすいですよ。

オフでも着たいのでダブルのメタルのボタンで仕立てたいなーと思っています。

 

リネンもサッカーもトロピカルあります。

春夏は何にしようか、楽しみです。

 

 

 

紳士の会

最近早くも春夏用のシャツが売れていて売り切れの生地もちらほら。

寒さは長引きそうですが季節の変わり目は突然のようにやってきます。

すでにオーダー慣れされている方が先取りしているからでしょうか。

そういえばうちの文鳥もまだ春ではないのに喚羽期に入って羽根が抜け始めています。

これはヒーターのせいですね。

2月はまだまだ寒いので体調にはお気をつけて。

 

 

 

 

先日は久しぶりに紳士の会でした。

「紳士の会」とは紳士に相応しい格好をし、マナーと礼節を重んじながら静かに飲む会です。

友人やお客様とたまに開催します。

今回は北新地の「SAMBOA BAR(サンボア)」。

大正7年に神戸に開業したSAMBOA(前身:岡西ミルクホール)が大阪北浜に開店した「北浜サンボア」をルーツに持つ由緒正しいバーです。

昭和22年に開業した北新地でも老舗の名門。

扉をくぐるとまさにタイムスリップしたかのような重厚で温かみのある店内。

古き良き時代を思い出させるような小さくてオーセンティックな、これこそTHE Barといった雰囲気です。

素敵なバーカウンターにはお客様がいらっしゃったので写真は撮れませんでしたがかわりにオーダーしたハイボールを。

サンボアではサントリー角瓶を使った氷なしのハイボールが定番。

素敵な空間と時間です。

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サンボアではドレスコードがあります。

厳しくはありませんがスマートカジュアル指定なので半パンやボロボロのジーンズなどは禁止。

あまりにうるさいと礼儀正しく丁寧に退出を促されるそうです。

そんなお客はめったに来ないでしょうが(笑)

15時から開いているので気軽にふらっと1杯だけでも飲みに行けるのがいいですね。

 

2件目はピアノがあるワインバーにおじゃましましたがさすが歴史がある街だけありいいお店が多い。

グラスワインもチョイスが素晴らしくバーテンダーのセンスが光ります。

 

 

特に若い方にはいいお店に行ってほしいですね。

50代60代のお客様とお話しさせていただくと昔は先輩や上司に夜のお店に連れていってもらい飲み方から服装、マナーまで色々教えてもらったとよくお聞きしました。

私がまだ独立する前のオーダースーツのお店に勤務していたときも経営者のお客様に「安い居酒屋を2~3回我慢して、老舗や高級レストランに1回行くようにしなさい」と教えていただきました。

本物や上質な場に行き直に体験することで自然とその雰囲気やマナーを身体が覚えていきます。

日常の何気ない部分にそこで体験したものはきっとプラスに働いてきます。

若いから「気楽な安いお店がいい」「もったいない」という声もありますが、今という時間はこれからの人生で一番若く今しかない貴重な時間ですし経験が残りの人生の充実度を左右します。

行ってみたいけどどこがいいか分からないならばぜひお声掛けください。

老舗バー、高級レストラン、高級クラブどこでもお付き合いしますよ。

実費ですが(笑)

紳士の時間を嗜めば、人としても男としてもきっと一皮むけるはずです。

 

 

 

温かみと伝統のハリスツイード

工賃や仕入れの値上げがとまりません。

1年のうちにいったい何度目の値上げでしょうか。

原料費、光熱費、輸送費etcあらゆるものの値段が上がっているので価格の上昇は仕方のないこと。

企業努力も限界で今ままでの日本の考え方が長期のデフレの要因でもあるので。

ただ1ヶ月に2回とか1年で10回近くとか頻繁すぎる。

当店は製品に対していくつかの工場工房を分けて使用していますが見直さないといけないと思っています。

 

 

 

 

 

リーガロイヤルホテル大阪が海外ファンドに売却されました。

大規模改装と聞きましたがいつになるのでしょう?

以前宿泊した時のポーター、ベルガールの方もとても素晴らしい接客でした。

ここの1Fのメインラウンジは天井は高く床には人口の川が流れていて窓の外に滝が見えます。

広くて席の間隔もありゆったりとしてとても落ち着くのでよく利用しています。

久々に地下にある小さなカフェの方に行ってみようと階段を降りるとお目当てのカフェがない。

スタッフさんに尋ねてみると今は閉店して新しいカフェになったとのこと。

残念、もう一度行きたかった。

 

今日のコートはハリスツイードです。

世界4大ツイードのひとつで日本では一番有名なツイードかもしれませんね。

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ハリス地方の有機飼料で育てられた羊のピュアバージンウールを使用し今でも島民が昔ながらの織機を使って人の手によって織られている最高級のツイードです。

ゴワゴワして肉厚、かつては狩猟や漁師にも使われていただけあり相当に頑丈。

その分中々馴染みませんが(笑)

無骨で土着的、それが本当にいい表情になっています。

ハリスツイードの生地はハリス島の自然の色を表現しているともいわれています。

だからこそ温かみを感じられ人々を引きつけるのかもしれません。

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ツイードといえばヘリンボーンやハウンドトゥース、ガンクラブチェックなどが人気ですがどのような色柄でもとても自然でかっこよく仕上がります。

赤でも青でも緑でも。

恐ろしく頑丈なので大げさでなく一生物になりえます。

20代の頃に仕立ておじいちゃんになって孫に譲るなんて憧れますね。

時代を超えて受け継がれるツイード。

男のロマンです。

 

 

 

 

最強紺ブレ

最近和菓子をよく購入します。

脂肪分も少なく落ち着いた甘さで小豆や寒天などは食物繊維も豊富。

季節感を楽しめるのもいいですよね。

私は琥珀糖や寒天を使用したものが好きなのですが、とある食べてみたいと思っている和菓子が取り寄せできなくて恋焦がれています。

お店も遠く簡単には足を運べない。

だからこそ楽しみが増えその機会を虎視眈々と狙っています。

 

 

 

 

 

先日は心斎橋で仕事でした。

お客様は日本を代表する大企業にお勤めで通常時はスーツ直用義務はありません。

しかし、身だしなみの重要性を理解し自らスーツやジャケパンを出勤スタイルにされています。

お若いのにエリート街道を駆け上がっている理由がよく分かります。

おしゃれなだけでなく礼儀正しくさらにイケメンなので非の打ち所がありません。

若き頃の自分に見せてやりたいです。

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お客様のご来店時の着こなしで目を引く金ボタンの紺ブレ。

軍服からアイビーまで歴史を受け継ぐまさに王道の最強アイテムのひとつです。

服好きの方であれば1度はお持ちになったことがあると思います。

王道ではありますが数年前にレディースを含め人気が再燃。

現在も日本やイタリアのファッショニスタ達の定番アイテムとしてよくスナップされています。

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メタルボタンの紺ブレは英国の軍服、または英国・アメリカの制服のイメージがあるためそのまま制服っぽく見えてしまうこともありますが、さすが上手な着こなしですね。

ニットやタッセルのスリッポンとうまく合わせられています。

ハウンドトゥースのパンツもフランネルを選ばれているところがセンスいい。

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最近はジャケットではなくコートにメタルボタンも人気です。

紺ブレはオヤジになってからもかっこよく着こなせます。

いや、オヤジになってからが本領発揮?(笑)

必須の1着ですね。