今月はありがたいことにとても忙しかったのですが、久しぶりのお客様にもお会いできて本当に楽しかったです。
テレワークが当たり前に導入される昨今でスーツの需要も少なくなってきておりますが、それでもご贔屓にしてくださり感謝するばかりです。
先日の仕事の返りにふと思ったのですが、当店お客様はいつも当店を気にかけてくれるような優しい方が本当に多い。
トラブルになるようなお客様は本当にいらっしゃらなくて0ではないでしょうか。
実はオーダーの世界は(言い方が悪いですが)クセのある方が多くかなりトラブルが多い業界なんです。
更にいうとテーラーや職人自体もクセのある人間が多いですが(笑)
運がいいのか素晴らしいお客様に支えられ恵まれているなぁと実感します。
だからこそもっとお客様が喜んでくださるように私自身が頑張らないといけませんね。
オーダーいただきました生地が続々と到着しています。
上質な生地を見るとそれだけで楽しくてずっと触っていたくなります。
こちらはHARRISONS OF EDINBURGH REGENCYのピンストライプ。
REGENCYは007やキングスマンでも使用されていますね。
生地によりますがストライプの中では個人的に一番好きなピンストライプ。
クラシックなバンチでもチョークストライプが多くてよい感じのピンストは少ないので見つけるとチェックしてしまいます。
歴史と伝統を感じさせるピンストライプは威厳と信頼感を与えてくれます。
今私が一番欲しい生地です。
SMITH WOOLLENS ABACUSのグレンチェック。
プリンスオブウェールズ。
ABACUSのグレンチェックはかなり人気で何度もオーダーをいただいております。
サンド加工された春夏におすすめしたいアッパークラスに愛されるABACUS。
ザ・クラシックであるグレンチェックは1着は持っておきたいところ。
私がはじめてオーダーしたスーツもグレンチェック。
以前FOX BROTERSが限定で出したレーシンググリーンは色バランス共に絶妙で素晴らしかった。
様々な色や大きさのものがあるのでお気に入りの1着が見つかると思います。
W.BillのIRISH LINENは夏の絶対定番。
最高級のリネンだけあり麻でありながら繊細でしなやか。
吸水性・速乾性・耐久性・放出性が高いだけでなく雑菌を繁殖させにくいので衛生面でも秀逸。
高級ホテルや王室などでも上質な麻素材はよく使用されています。
この生地で仕立てたスーツの着心地を知れば夏は手放せなくなりますよ。
他にもたくさんありますがどれも目移りするほどのものばかり。
たくさんの人や自然の恵みを受けて作られて魂がこもっているからでしょうか。
歴史のある高級生地メーカーは自然や動物に感謝し、恩返ししながら厳しい管理体制の元で生地を織っています。
水はろ過し煙は出さず自然との共存の中で恩恵を享受させてもらっている。
そしてそれを選んでくださったお客様もまた同じサイクルの一部になってくださっています。