コートが主役の季節です

昨日いつもお世話になっているお客様からご子息様の成人式用のスーツをとご連絡いただいたのですが納期が間に合わず残念ながら泣く泣くお断りさせていただきました。

昔から親切にしてくださるお客様でせっかくご連絡いただいたのにもかかわらず申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今は工場が混む季節でもありパターンオーダーは大体一か月半くらいかかっています。

来年新社会人になられる方は4月の入社日に間に合わせるためには今から1月中にはスーツを用意しておいた方がいいです。

不具合の可能性も考えて早めに用意したほうがいざというときにも対処できます。

また話はそれますが成人式やリクルートスーツは黒より濃紺がおすすめです。

 

 

 

 

日中は暖かいですが朝晩はコートが必須。

私は先日のサラ・カードル氏のイベント時が今季初コートでした。

トレンチ、ステンカラー、ダッフルetc色々なコートを持っていますが毎年特に出番が多いのはチェスター、Pコートそして今季初で着用したローデンコートです。

海外ではポピュラーで日本でもちらほらと知られるようになってきたローデンコートですが思っている以上に使いやすい。

海外でもドレスにもカジュアルにもうまく合わせて使う人が多く子供ですら着てるのを見かけます。

モスグリーンという色も関係あるのでしょう。

スラックスでもデニムでも合わせやすいですね。

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目付けはありますが一枚仕立てで着心地が軽く、Aラインなので着やすいのもいいですね。

シンプルなのに存在感もある。

ヨーロッパでは風物詩的なコートです。

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梅田のハービスでベージュのカシミアのコートを着た50代くらいの紳士を見かけました。

出会い頭だったのでサッと見れただけだったのですが、シンプルなチェスター(あるいはポロコートだったかも)でものすごく雰囲気が出ていました。

本当に普通の形でさり気ない感じなのに一目でその良さが分かる。

上質なコートってそのくらいの違いがあります。

スーツ以上に本物のコートって見かけることが少ない気がします。

冬の主役で何着も買うものではないからこそ上質な物がおすすめです。

 

 

 

 

《MTM  LODEN COAT》

¥150,000+tax(税込み¥165,000)

※MTMの為デザイン変更はできません

 

《Bespoke Coat》

¥250,000+tax~ (税込み¥275,000~)

 

 

グレーフランネル

耳鼻科の待合室で順番を待っていたのですが何気に来院される方の靴を見ていました。

病院なので動きやすい格好という理由もあるのでしょうがサンダルやスニーカーが多く擦れていたり汚れていたりきれいな靴はあまり見かけなかったです。

そこにピカピカに手入れされた革靴を履いた男性がいたのでふと見るとスーツではないもののとても清潔感あふれるきれいな格好。

やはり靴を見れば分かるものだなと思いました。

更にいうとシャツを見れば分かります。

更にいうとネクタイを見ればもっと分かります。

また、受付時の挨拶や待っているときの所作なども服装と比例するものなんだなぁと感心していました。

服は内面を表す!です。

 

 

 

 

先日仕上がったフランネルスーツで初出動です。

朝晩は冷えるので手袋とマフラーは用意しましたがコートは必要ありませんでした。

さすが暖かさは抜群。

それにしてもFOX BROTHERSは控えめにいっても素晴らしい生地ですね。

しっかりしていても柔らかさがあり仕立て映えするので着ていて気持ちいい。

何世紀にもわたり世界中のセレブから愛され続ける理由があります。

特にグレーフランネルは王道です。

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ロングターンでもOK。

個人的に人に合わないときは釦を留めず前は全開です。

お好きな着こなしで。

ラペルのロールが美しいですね。

未だにバブルの頃のダボっとしたシルエットのイメージが残り敬遠される方もいらっしゃいますが、現在はタイト目にスッキリとさせドレープをきれいにみせる英国調に。

イタリアの軽さとスタイリッシュさもあるので野暮ったいイメージにはなりません。

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フランネルはチョークストライプも本当にかっこいいんですよ。

起毛によって若干ぼやけるストライプがなんとも絶妙。

グレンチェックもおすすめ。

できる男を演出してくれます。

 

 

 

 

冬こそ鮮やかに

自然をモチーフにハワイの魅力を伝えるアーチスト、サラ・カードル氏が大坂に来日されたので昨日私も足を運びました。

海や波、砂浜などインスピレーションを受けたハワイの自然を描き、その上にレジン(樹脂)やラメなどを使用し完成させた作品は「宝石」といわれ多くのファンの心をつかんでいます。

ダイナミックな色彩に立体感のある作品は本当にハワイの風が吹いているようで一目で惹きつけられるほど美しい。

写真でも美しいのですが実物を見るとまさに宝石のようです。

以前NHKで放送され日本でもファンが多いサラ・カードル氏ですが私の目の前でも20万以上の作品がバンバン売れていてファンも来日を心待ちにしていたのでしょうね。

 

作品を購入すると作品に直筆でサインとメッセージを書いてくれて通訳さんを介して5~10分ほどお話しでき一緒に写真撮影もしてくれます。

きれいで穏やかな素敵な方で楽しい時間を過ごすことができました。

とても親日家でちなみに好きな食べ物はお寿司だそうです(笑)

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冬らしい寒さが続いています。

すでにコートは出動、マフラーや手袋も準備万端虎視眈々と出番を狙っています。

取引先に寄ったりサラ・カードル氏のポップアップイベントに参加した日はコートの下はツイードジャケットにコーデュロイのシャツとパンツの組み合わせ。

あったか冬コーデです。

Su Misuraモデルのツイードジャケットはアンコン仕立てなので着心地が軽く腕も動かしやすいので肩が凝りにくいです。

目付けがある冬生地を軽く仕立てることで暖かく快適に過ごすことができます。

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このジャケット、鮮やかな色で素敵でしょう。

実はサラ・カードルさんにもとても大好きな服だと褒められました。

ハワイの空のように見えたのかもしれませんね(笑)

他にもカフェの店員さんやショップスタッフさんに素敵な服だと声をかけられたことがあります。

冬になると地味な色の服装が増えてきます。

紫外線を吸収する説や着ぶくれして見えないようになど色々言われていますが、今は技術も上がり素材の質も向上していますので暖かく過ごせます。

色には人の心理に影響を与えることが証明されているので鮮やかな明るい色は人の心も明るくさせる効果があると思います。

もちろん黒などの濃い色がダメというわけではなく私も大好きでよく愛用しますが冬こそ鮮やかな着こなしを楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

きっと周りも自分も晴れやかで楽しい気分になると思いますよ。

 

 

 

自由な着こなし

スーツをビシッと着こなしている、とある方がこのようなことをコメントしていました。

「ずっと欧米の方々と会議をしているのですが、彼らのスーツの着こなしは日本人よりずっと自由。ただしセオリーは外さない。」

よく分かりますね。

本場のセンスの高い人たちはスーツをただ着るのではなく着こなしている方が多いです。

少しの外しをいれたり小物を使ったりアイテムの合わせ方を変えたり。

しかし全く奇をてらわずさり気なくてうまいんです。

小さいころからお洒落な文化の中で育ち培ったものでしょうか。

派手に着飾る必要はなく少し頭を柔らかくすれば同じスーツでもいつもと違った着こなしも楽しめます。

 

 

 

 

お客様の仕上がりスーツご試着です。

生地はHARRISONS OF EDINBURGH。

通好みで職人が大好きなしっかりとした生地です。

ネイビーのロングターン。

威厳があり信頼感があり出来る男!といった印象になります。

たまたまですがご来店時にお召しになられていたガンクラブチェックのジャケットに合わせていたネクタイがネイビースーツとも抜群に合っていますね。

上質なネクタイはノットが本当にエレガント。

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ラペルは普通のダブルとは違いオリジナルで制作したもの。

返りが深めで裾まで伸びるように設計しています。

その為フロント釦を外してもかっこよく決まります。

普通のダブルのような中段から急に下に落ちるパターンよりシルエットが美しく見える。

最近のイタリアのサルトでもたまに見かけますね。

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シンプルなネイビースーツでも小物を変えたり着こなし方をちょっと変えるだけで違う表情を見せてくれたりします。

オッドベストを合わせれば暖かさも倍増。

もっと自由に着こなしを楽しんでスーツライフをエンジョイしたいですね。

 

 

 

フランネルスーツ解禁

一気に冷え込んできました。

日中も気温が上がらず厚手の冬用アウター必須です。

コートを着ている方も結構見受けられました。

経済産業大臣が今日から電力ひっ迫のため重ね着や消灯の要請を行いました。

ただ今年の冬は一段と寒いので無理せず体調を崩さないように気をつけて寒さ対策を行ってくださいね。

 

 

 

 

 

自分用のスーツが仕上がりました。

FOX BROTHERSのCLASSIC FLANNEL。

まさに今からの季節に最高の生地。

もちろんKING OB FLANNELといわれるほど品質も最高です。

 

先日お客様がお仕立てくださったハンドメイドラインスーツとデザインやディティールは同じ。

男らしさやたくましさを感じるワイドラペルにアイロンワークを駆使した裾まで美しくロールするダブルブレステッド。

基本はロングターンですが中段で留めることも可能。

個人的には前は開けた状態や内側の釦だけ留めての着こなしも多いです。

こだわりを詰め込み修正を重ね出来上がった色気のあるシルエット。

シンプルでありながら存在感があり他とは一味も二味も違う印象をあたえると思います。

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肩にはギャザーが入りいせ込みを多くとっています。

腕の運動域があがり重さも感じにくい。

デザイン的にもイタリアらしさを彷彿とさせますね。

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フランネルのスーツはその表情もかっこいいです。

暖かさと温かさを兼ね備えている。

ダブルブレステッドだと更に暖かくて寒気の強まりそうな今年の冬は活躍間違いなし。

どれだけ寒くても着るのが楽しみになる1着ですよ。