シャツの贅を極める

先日ご来店下さったご新規のお客様。

今まで特段スーツが必要というお仕事ではありませんでしたが身だしなみを考えてのご相談でした。

色々お話しさせていただきとても共感できたのが嬉しかったです。

マナーや礼儀をわきまえるからこそ、身だしなみを整えたいというお考え。

まさに私も同じでスーツをかっこよく着たいという思いはありますが、身だしなみは礼節を知り所作を美しくすることと繋がっていると思っています。

愚痴になってしまいますが先日少し混んでいる電車で立っていたときに前に座っていた女性の知り合いらしき中年の男性が途中駅で乗り込んできて私と隣に立っていた男性を強引に押しのけて女性と喋りはじめました。

その人は超高級腕時計に高級ブランドのコート。

しかし髪はボサボサで鞄はくたびれ靴は傷だらけでケアもされていない。

いくら高級ブランドを身につけていても中身がともなっていないと信頼は生まれません。

私の経験上、細かなところも手を抜くことなく身だしなみを整えている方でマナー違反をしている人を見たことはほとんどありません。

お客様でも本当にオシャレだなと思う方は例外なく気遣いができて信頼できる方ばかりです。

その人の服装を見ればどのような人なのかすぐに分かります。

 

 

 

 

 

大手企業にシャツ生地を卸しているメーカーへ足を運びました。

普段シャツをお願いしているメーカーではないのですが世界三大綿など上質なシャツ生地をとりあえず数着分ほど。

バンチでも十分なのになぜわざわざ生地を手に入れに行ったのか。

今のオーダーシャツでも十分高品質で満足しているのですが、更に高品質なシャツをご提供できるように準備を進めています。

ハンドメイドを取り入れたオーダーシャツです。

有名なカミチェリアのシャツでも現在はマシンメイドがほとんどです。

技術の向上でマシンでも素晴らしいシャツを仕立てることが可能になりましたが、どうしてももう少し柔らかさを出したい。

それには手の力が必要なのです。

特に必要のないことなのかもしれない。

しかし神は細部に宿ります。

小さな部分の組み合わせで最高峰のシャツが仕上がります。

もちろん細かなサイズ調整が可能です。

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昔から言い続けていますがシャツの着こなしが完璧な人は他の部分の着こなしも完璧な人が多いです。

センスが顕著に表れます。

第二の肌といわれるシャツにはこだわりを持ちたいですね。

来月にはスタートできると思いますのでお楽しみに。