選ばれた者のみが手にすることができる 神の繊維 “ビキューナ”

世界一高級な生地はなんでしょうか。

服を知るひとであれば真っ先にあがる名はこちらではないでしょうか。

神の繊維“ビキューナ” Vicuna

 

標高4,000mを超えるアンデス山脈に生息するビキューナ。

かつてのインカ帝国時代にはビキューナを大切に保護し、その毛は皇帝に献上され王族の衣装としてのみ用いることを許されていたという記述があり、まさに選ばれた者にしか着ることを許されなかったということが分かります。

その後インカ帝国が滅びるとその最上級の毛を狙い乱獲が行われ200万頭いた生息数は1万頭以下にまで数を減らしました。

長く絶滅危惧種に指定されていて、現在はワシントン条約の厳しい保護の下、ペルー政府も自然保護区を設立・原毛の販売禁止などを行い、WWFをはじめとした組織も保護に参加したことで少しずつですが数を増やしています。

インカ帝国時代に行われていたという伝統的なチャクという囲い込みの技法が復活し生きたまま毛を借ることが可能になりごく少量ですが保護のもとで商業利用が認められます。

ビキューナにストレスや負担を与えないように1回の刈り取りは10分以内5分ほどと迅速に行わなければいけません。

しかも1回で刈り取れるのは1頭あたり200g~300g程と極々少量でオーバーコート1着に30頭以上の毛を必要とします。

更にすべてのビキューナは個体が識別できるようチェックがつけられていて2年でたった1回しか刈り取ることができません。

それゆえに「神の繊維」「繊維の宝石」「服のフェラーリ」と称られるほど希少で高額になっているのです。

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その品質は世界最高級といえるほど素晴らしいもの。

4000m以上の山脈となると1日のうちに真夏では日中20℃に対し夜はマイナス8℃ほどにもなり、紫外線の影響も地上より大きい過酷な場所です。

その環境に耐えうる毛は獣毛繊維中最も繊細といわれ、長さにおいて約30mm程の長繊維でありながらなんと直径10μ~14μ(ミクロン)。

カシミヤ14~16μ、ウール20~30μですからいかに細いかが分かります。

「美しい光沢を放ち、カシミヤ以上に柔らかく滑らかな手触り、そしてカシミヤ以上に軽く極寒にも耐えうる抜群の保温性を兼ね備える高級素材。」それがビキューナなのです。

 

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EXTREME VICUNA “PURE FINEST VICUNA”

すべてに保証書がつきメーカーにより厳重に保管されているビキューナの生地はオーダーいただいてから空輸での取り寄せにおよそ1か月半~2か月程かかります。

カシミヤなどで仮縫いを行い、熟練の職人のみが丸縫いで仕立てることになると思いますので、仕上がりも通常の3倍はかかります。

SPiCAでのオーダー価格はコート1着で約400万円+taxほど※その時の状況によって大きく変化することがあります

ちなみに以前知り合いが働いていた百貨店でのオーダーは1着およそ600万円+tax、高級ブランドのビキューナのスーツも600万円以上での販売でした。

 

 

一部の選ばれた人のみが手にすることができる “神の繊維” ビキューナ。

ご興味のある方はお問い合わせください。