繊から堅へ

今日は成人式に向かうきれいな振袖を着た女性をたくさん見かけました。

華やかですね。

皆さんの笑顔を見ているとこちらも嬉しくなります。

時間のせいか新成人の男性の姿は見かけませんでしたが、昔から女性に比べ男性はそこまでスーツに気を使っている人が少ない気がします。

式典だってPTOを考えビシッと決めていかないと。

別に服なんて何だっていい。と考える人よりメリハリをつけ意識を変えられる人が大成を成しやすいんですよ。

今私が20歳に戻れるなら、そうですね・・・TROFEOを着て他を圧倒して見みせます(笑)

 

 

 

今日の連休でお正月休みも終わり本格的に始動される方も多いと思います。

新年はとっておきのスーツを着て気持ちよくスタートしたいですね。

 

オーダーいただいていたお客様の生地が届きました。

VBCのSUPER BIO。

私もとても好きな生地です。

56番手という太い原毛を使用し目付も360gとしっかり。

しかも経緯双糸。

英国顔負けの堅牢さをほこります。

落ち着いた光沢もあり仕立て映えする欠点のない生地ですね。

今まで何着も仕上がりを見ていますがとてもきれいに仕上がっています。

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5年位前は日本中イタリア生地ばかりが出回っていて(今もですが)、どの生地もいかに細くいかに繊細にばかりを追い求めていた傾向があったような気がします。

あるメーカーもSUPER250’sとか驚くほど繊細な生地を作っていましたがいつ着るのでしょうか。

細ければ細い程光沢が出るわけでも着心地が繊細なわけでもありません。

もちろんパーティーや式典など華やかな装いには艶やかでエレガントな生地で仕立てたスーツを着たいところですし、私も光沢のあるスーツは好きですが基本は長く着れて仕立て映えするものが好まれます。

実際サルトで特に人気なのはHOLLAND & SHERRYやFOX BROTHERSですし、サヴィルロウではほとんどHARRISONSのもの。

ナポリではCaccioppoliやARISTONですが、実際にビックサルトの工房にはSMITH WOOLLENSの生地がたくさん置いてあったり、やはり仕立て映えや丈夫さは重要です。

 

しかしここ数年はイタリアの生地でもSUPER BIOのようなしっかりとしたハリコシのある生地がよく作られているようになってきて流れが変わってきたのかもしれません。

繊細から堅牢へ。

そういえばあの美味しそうな名前の生地はいい生地だなぁ。

 

 

 

 

 

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