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大人のマナー

作法やマナーの本を読むことが多いのですが、最近読んだマナースクールを経営されている諏内えみ氏の本がとても読みやすかったです。

育ちの良さについて書いていますが、「育ちがいい」とはお金持ちの家に生まれたということではなくいかにマナーを知っているかということ。

そしてマナーとは相手に対する気配りや思いやりということです。

相手の立場に立って物事を考えられれば当然信頼も得られ人間関係もうまくいきやすいですよね。

自分も基本的なマナーはできていましたが日本の作法に関しては知らないことばかりでした。

冠婚葬祭などありますしもっと勉強しないといけません。

本の中身のごくごく一部ですが抜粋してみました。

 

「ちょっとそこまで。も気を抜かない」

先日のブログで大谷選手の奥様である真美子さんが寮生活の時近くのコンビニでさえもきちんと着替えてから出かけると書きましたが、諏内えみ氏の著書でも書かれていました。

もちろんばっちりキメキメに着替える必要はありませんが、偶然誰かと会っても恥ずかしく無い格好ではいたいですね。

 

「髪やスキンケアに手を抜かない」

髪も肌も一朝一夕できれいになるわけではありません。

積み重ねることで結果が出てきます。

普段から気をつけることで睡眠や食生活も乱れないように意識できると思います。

以前英国王室のキャサリン妃について書かれた本を読んだ時、キャサリン妃はどんな時でも必ず髪だけはきれいにセットすることを徹底されていたそうです。

髪型は相手があなたを理解する重要な要素となるので気をつけなければいけません。

 

「目につきにくいところも美しく」

本の中ではメイクもファッションも完璧で一部の隙もない女性がサンダルからちらりと見えたかかとがガザガザケアされておらず残念に見えたという内容でしたがこれはよくあります。

この業界にいると無意識に全身のコーディネートが見えてしまいます。

いいスーツを着ているのにシャツが合っていない。

靴がケアされておらず傷だらけ。

ネクタイが安物。

靴下に穴が開いている。etc

基本的に自分がこだわっていると相手のその部分も自然と見えてしまうのでそれで相手のセンスやこだわりの強さが分かってしまいます。

 

「ビニール傘は残念」

これもあるあるですね。

ちなみにビニール傘はリサイクルできず環境問題に大きな影響を与えています※日本は特にひどいことで有名

スーツを着こなしている人でもビニール傘を持っている方がほとんど。

急に雨が降ってきた場合はその限りではありませんが、大人であればちゃんとした傘を最低1本は持っておきたいところ。

めったに見かけませんが上質な傘をきれいにまるめて颯爽と歩いている人は風格を感じます。

お客様の中でも上質な傘を修理しながら何年も使用し、スーツの色に合わせて濃い色と明るい色を分けられている方がいらっしゃいますが本当にかっこいいです。

 

「季節感を大切にする」

季節にあった装いはファッショナブルなだけではなく、美しい四季や自然へのリスペクトが感じられます。

イタリアなども地域によってその土地の風土が服に出ていますよね。

これは洋服だけでなく和装でも古来より取り入れられ続けてきたことです。

季節感を大切にできる方は丁寧な暮らしを送っている印象を与えます。

 

「ブラックフォーマルはマストアイテム」

欧米では黒のスーツはフォーマルな場など特別な機会でしか着ません。

日本では就活生が黒のスーツを着て集団で歩いているので海外の人から不思議に見られていることは有名ですが。

ただ弔事などの場では日本の礼装として黒のフォーマルスーツは必要です。

TPOをわきまえた服装ができるかどうか。

フォーマルブラックはブラックスーツと生地が違うので並ぶと分かってしまいます。

 

 

 

何百何千とあるマナーで正直細かく気にし過ぎる必要はないと思います。

相手が喜んでくれるか、相手に迷惑をかけていないか、場にあっているか、を気にすることが必要なのではないでしょうか。

最近自分勝手が招く事件やトラブルが多いですが、マナーを大切にできる人が増えるともっと笑顔あふれる世の中になるのだと思います。

 

 

 

 

 

春夏シャツを着こなす

大谷選手絶好調ですね。

活躍を見ると勇気をもらえます。

学生時代からブレない信念と圧倒的努力の賜物ですから心から尊敬します。

そんな大谷選手の奥様の記事が掲載されていてやはり素晴らしい方なんだなという印象を持ちました。

真美子夫人は人柄がよく同僚やチームメートなど誰からも愛されていたことで有名ですが、学生時代寮の近くのコンビニに行く際、まわりはみんなジャージなのに真美子さんはきちんと着替えて出かけていたそうです。

着替えられないときもパーカの紐をハート柄に結んだり必ずアレンジして着こなしていたそうです。

ほんの近所のコンビニに行くだけなのに普通は適当な格好になる人がほとんどだと思います。

結局めんどくさくてもするかしないか。

スーツなんてめんどくさい、オシャレなんてめんどくさい。なんて思っているとまわりからの評価もそのようになってしまいます。

身だしなみが整っている人、持ち物をケアしている人が信頼されやすいのは当たり前のことですよね。

成功を掴みやすくするのは日々の積み重ねです。

 

 

 

 

 

春の陽気で過ごしやすい日が続いております。

春らしいスーツに加えシャツの需要が特に増える時期です。

ちょうど友人のシャツが仕上がったところ。

ブルーのストライプとサックスの無地。

クールビズはシャツ1枚での着こなしが増えることからどうやって着こなすかがセンスの見せ所です。

爽やかで涼し気なブルーとストライプは特に人気ですね。

ローテーションに1つ2つは入れておきたいところ。

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ディティールで魅せるギャザーもおすすめ。

分かる人には分かるエレガントな雰囲気。

ナポリの風が見えませんか?

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ちなみに腕のまわりに縦シワが入る時がありますがこれは必要なもの。

腕を動かす際のゆとりです。

ジャケットを着た時のことを考えスーツに比べ全体的に若干細身が仕立てるのがベター。

ピチピチダボダボはやめましょう。

 

 

 

イタリアでもナポリではシャツを着る人の数が日本とは比べ物にならないほど多いです。

流石ファッションの国、生活に溶け込んでいます。

しかも少しでもこだわる人はみんなオーダーし刺繍を入れている。

以前知人が働いていた某有名セレクトショップのオーナーがナポリに行った際、驚くほどみんなシャツにネーム刺繍を入れていて何となく恥ずかしくなったという話をしていましたね(笑)

シンプルなものだからこそ奥が深い。

シャツの着こなしで人生観が垣間見えているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

できる男のスーツ

先月江坂にお店を構えているときからご贔屓いただいていたお客様からオーダーをいただきました。

はじめてご来店の時は確かまだ20代だったはず。

当時から身だしなみを整えられ普段着もお洒落でとても礼儀正しく大企業ですしエリートコースですねなんて笑いあっていたのですが、今回ヘッドハンティングされ大出世されていました。

やはり仕事ができる人間をまわりは放っておきません。

オーダーいただいたのはイタリア製生地で仕立てたネイビーソリッドの3P。

ベストがあると貫録も出て益々仕事に身が入りますね。

 

 

 

 

そして本日納品させていただいたお客様もお若くして大成功されている実業家のお客様。

今まではスーツを着ないお仕事だったのですが、会合などいざという時のスーツや普段着のジャケット、シャツなどをたくさんオーダーくださっていました。

最近新たな事業を始められるとのことで仕事に必要なスーツのオーダーです。

選ばれたのはH.LESSER & SONSのネイビーソリッド。

一流のお客様を相手にするお仕事とのことで、まさに格式と風格を持つスーツは今回のお仕事にふさわしいものだと思います。

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やはり一流の男というのは必ず上質なネイビーのスーツを用意します。

傷みはじめたら必ず早い段階で用意しクローゼットには必ずかかっている。

お客様によってはネイビーの無地だけで数着お持ちの方もいらっしゃいます。

シンプルがゆえに質が分かりやすくごまかしが効かず着る人を最大限引き出してくれる。

できる男が選ぶスーツの王道です。

 

 

 

 

 

 

 

最高級ハンドメイドオーダーシャツ

来月のGWは基本休みませんが1日だけウクレレを聴きに行こうかと思っております。

公園で行う無料の小さなイベントです。

特段ウクレレに興味があるわけではありませんが自然の中でのんびりするのにうってつけです。

人混みの中は苦手なので癒されそうと。

自然を感じインスピレーションを高め仕事へと繋げていきます。

 

 

 

 

 

現在当店で取り扱っているオーダーシャツは一流テーラーやブランドにも選ばれているほどクオリティも高く大変満足しているのですが、更に上を目指し本場にも負けない本格的なシャツを作れないかと考えていました。

そして今回遂に完成しました。

熟練の職人によるハンドメイドを取り入れた最高級のシャツです。

袖付けや襟カット、釦ホール、ステッチなどをハンドメイドで行い、耐久性が必要な脇線やカフス取り付けなどはマシンメイドで行っています。

素材はシワになりくい加工を施したピュアリネンです。

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特に重要な袖付けをハンドメイドで。

もちろん高級シャツの代名詞オフセットスリーブです。

前振りの袖の為腕が動かしやすく着心地も向上し快適さを感じます。

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細かな部分ですが釦ホールも素朴な感じでいいですね。

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背中のこの色気。

雰囲気がエレガントすぎませんか。

ギャザー仕様ですと肩、カフス、背中にギャザーが入ります。

もちろん通常パターンでのお仕立ても可能。

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ハンドメイドの特徴とはなんでしょうか。

しなりや着心地の良さ?

もちろんそれもあります。

ただイタリアを代表する超高級シャツメーカーのレディメイドシャツは平均7万以上の価格にもかかわらずマシンメイドです。

日本で一番有名なカミチェリアのオーダーシャツもマシンメイドですね。

しかし着心地は文句なく素晴らしい。

現在は技術も発達してマシンメイドでも素晴らしいクオリティのシャツが仕立てられる為、わざわざ手間のかかるハンドメイドのシャツを作らないのです。

 

ではハンドメイドでシャツを仕立てる意味は?

イタリアにハンドメイドでシャツを仕立てる創業70年近くになる老舗シャツメーカーがあります。

そのCEOの「ハンドメイドの衣服には独特の味があります」という言葉がすべてを物語っているように感じます。

今回仕上がったシャツもハンドで襟をカットしているため近くでよく見るときれいな直線ではありません。

これが間違いなく良い。

全体的に温かみがあり柔らかく味のある雰囲気こそハンドメイドシャツの醍醐味だと思います。

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第二の皮膚といわれるシャツ。

だからこそ本物を着たい。

誰にも気づかれないかもしれませんが、本物を選んでいる人はこのような部分にこそこだわりを持ちます。

 

 

 

今はまだ本格的にスタートしていないので白無地しか用意しておりませんが生地も増やしていきたいと思っています。

価格は¥33000~と破格。

シャツにこそこだわりを持つ本物の紳士にぜひともおすすめしたい逸品です。

 

 

 

 

 

Big stripe

お客様のハンドメイド仕立てのスーツが到着しました。

シルエットがなんとも美しい。

全体のラインが丸みを帯びこれぞ本物のスーツといった風格。

マシンメイドとは一線を画します。

曲線こそイタリアスーツの命です。

ナポリのトップサルトに上りつめた今は亡き一流のマエストロに師事した職人が、今も現場でアイロンワークを振いこのフォルムを作り上げています。

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ナポリ仕立てを代表するマニカカミーチャ。

面白いもので生地によってシワの入り方など驚くほど違った雰囲気になります。

また今回たくさんの仕上がったスーツが届きあらためて思ったのが仕立て映えについて。

生地にはそれぞれ特徴がありどれが良いとかではなく好みになるのですが、個人的にHARRISONS、H.LESSER、DUGDALE BROSの仕立て映えの良さは素晴らしいと思いますね。

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生地はFRONTIER。

サヴィルロウでも特に選ばれている生地のひとつ。

そしてこの大きなストライプの入り方にセンスを感じます。

ヴィンテージにもありそうでも古くさくなく、よい意味でのクラシックさが秀逸。

威厳を纏いかっこいいの一言に尽きます。

余裕を持った大人が着こなすようなスーツ。

最近はスマートに感じない色気のない大人が増えた気がしますが・・・というか本物の紳士を見かけない。

こんなスーツが似合うような、選べるような、もっと大きな男が増えて欲しいものです。