先日お客様からキャンプのお誘いをいただきました。
予定が入っているのとそもそも冬用の装備を持っていないので残念ながらお断りすることになりましたが。
冬のキャンプ、実は少し憧れていたんですよね。
真冬に焚火でも囲みながらお酒でも飲んで。
ただ恐ろしく寒いです。
昔鳥取県の大山でキャンプした時まだ9月末か10月初めだったのですが寝袋+毛布だけでは恐ろしく寒かった記憶が。
11月に兵庫の山でキャンプした時は一睡もできず凍えて朝を待った思い出も。
やはり準備は必要です。
いつかは雪の中のキャンプに挑戦したいです。
お客様のスーツが仕上がりました。
ハンドメイドラインで仕上げたダブルブレステッド。
生地は名作OYSTER。
自分で言うのもなんですが素晴らしい出来です。
ダブルでは見かけないような美しいラペルの返り。
前の釦を外しても留めても決まります。
今回パターンを修正しネクタイのおさまりがきれいになるように改良しました。
内側の釦だけを留めるスタイルでも様になります。
くせ取りした後付けの一枚衿を使用し、殺し襟で首や肩のフィット感を向上。
他にも背中や袖部分にもクセ取りを行い着心地と運動量をアップさせています。
ショルダー部分にはいせ込みを多くとり前肩の出し方にも影響し腕が動かしやすくなります。
ギャザーの表情もいい感じですね。
当然ステッチもすべてハンドメイドです。
ポケットは外も内もバルカ仕様で立体的な体に合うように。
外からは見えませんが内側の見返しの縫製にもこだわり、ハンドメイドでわざと甘く柔らかく縫っています。
裏地と表地と素材が違うので無理に合わせると抵抗してしまい着心地に影響する為です。
1日履いた時のストレスに直結する為、ジャケットと同様に重要なパンツにも徹底的にこだわりを入れています。
パンチェリーナ仕様でしっかりと腰をホールド。
上質なパンツに必要なクセ取りは人間の体と動きに合わせS字に行っていて足が前に出しやすい設計。
また立ち姿も美しく見えやすいシルエットに。
腰裏1周もハンドで履き心地がよくサイドシームもハンドステッチを入れています。
どこにもないようなスーツを完成させるために試行錯誤の連続です。
見た目だけでなく着心地や品質もすべて大事。
奇をてらわずとも雰囲気を作ることができるスーツを求めています。
実際にスーツの事をまったく知らない方や女性にも声をかけていただけるようになりました。
一生向上心です。