心の奥に静かに残る、深い感謝の出来事がありました。
それはお客様を通して、「思いやり」と「誠実さ」という言葉の意味をあらためて考えさせられたことです。
ご来店の当初から、いつもお気遣いくださり、まるで空気まで和らげるような穏やかな笑顔を絶やさないお客様。
仕立てたスーツを本当に気に入って大切に着てくださり、そのたびに「また次もお願いしたい」と笑顔で話してくださる――
そんなお姿に、こちらが励まされております。
最近、別のお客様からご紹介いただいた有名なアメリカの経営者について書かれた本があります。
—己の利益のために人を犠牲にし、嘘を重ね、失敗の責任を人のせいにすることで築かれた成功—
しかし、そのような生き方は遅かれ早かれいずれ暴かれ崩れていくものです。
お客様のように誠実に、正直に生きる方と関わり合いたい。
そして自分自身も、そんな生き方をしていきたいと感じました。
スーツとは、ただ身を包む布ではなく、その人の誠実さや生き方を映すものだと感じます。
どんなに小さな場面でも、誠実に、丁寧に向き合うこと。
その積み重ねこそが、人の印象を形づくり、周囲に静かな信頼を生むのだと思います。
この仕事をしていて本当によかったと、心から思いました。
感謝の気持ちを忘れず、これからも誠実な一着をお届けしてまいります。