昨日は久々にスーツについて勉強しに出かけていました。
先生、あるいはメンター的な方がいらっしゃるのですが、久々に大阪に来られるというので好意で仕事についていかせてもらい実地勉強です。
この道何十年という経験、抜群の知識、日本のあらゆる工場や縫製を網羅、パターンも引け工場や経営の立ち上げやアドバイスもお願いされるこの世界の重鎮の方です。
オーダーの世界は本当に奥が深く極めるのはほぼ不可能なんではないかと思えるほど複雑です。
イタリアを代表するマエストロでも一人前とよばれるのが70代になってからとかざらな世界ですから(笑)
昨日は体型やクセについて実際に採寸を見ながら勉強させていただいていたのですが、メジャー一本でその人のクセを正確に測る技術などはすごいとの一言でした。
なで肩や反身など言葉で説明するのは簡単ですが、他のクセとぶつかり合って違う症状が出たりパターンを知らないと改善は不可能だったり、長年やっていても難しさを感じますね。
技術もそうなのですが、意識が大切なんだというのを深く考えさせられます。
とある東京のテーラーが私も昔使ってた工場を使って普通に40万円でスーツを販売していたり。
もちろん値段設定は自由ですし価値というのは人それぞれということも理解しています。
ホテルで飲むコーヒーは高いですが納得のうえ飲むはずです。
大阪でもBespokeを展開している有名サルトは私も知っている工場を使用しパターンオーダーで20~30万ですが、その人のひいたパターンのスーツが欲しいなどの価値を考えれば納得できると思います。
まさにブランド価値でありそれは正しい。
ただ、相手が分かっていないからバレなきゃいいだろうというのは違うと思います。
また安価なスーツで安いんだから適当なスーツを販売してもいいだろう。というのもおかしいと思います。
お客様が間接的や少しずつでもいいのでスーツに関して理解できるように知識を分け与えられるようにするのもテーラーの大切な仕事ではないでしょうか。
上から目線的な発言ですが昔から「お客様を育てる」という言葉があります。
そうすることによってスーツを着たいと思ってくれる人が増え、マナーや所作も広がり、スーツ人口が増え、自分たちにもプラスとなって帰ってくるのではないか。そのような話を聞いてとても納得しました。
だからこそ私たちも常に勉強し知識や技術をアップデートしていかなければいけないと思います。
今は東京にいらっしゃるのですが、かなりおしゃれで上辺だけでない知識をお持ちのお客様がいらっしゃいます。
知識があり理解しているからこそ無理難題も言わずやってほしいことを的確に伝えてくれるため、とてもいいスーツが出来上がります。
それはこれまでに何度もオーダーくださり、何度も試し、何度も話し合いをしてきたからこそ、今の状態にたどり着いたのだと思います。
ここまでくると本当に楽しいですね。
逆にスーツの話はしていないかもしれませんが(笑)
別にすべての人のスーツオタクになれといっているわけではありません。
ただ、どうせならかっこよく着たい、モテたい、スーツが好きだから着たいと思っているお客様の手助けをきちんとすることができれば、もっとドレスの世界も盛り上がっていくのではないでしょうか。
今はそのような場所が少なく、このままではスーツ文化は廃れる一方だと思います。