装うことは、闘わないという意思表示——サプールの哲学

何年も前にTVで放送された、アフリカ西部のコンゴ共和国の“世界一お洒落な紳士”といわれる「サプール」の番組を久々に見ました。

本も持っているのですが、センスだけでなくその意識が素晴らしい。

色とりどりの色彩美を駆使し、平和を訴えエレガントに着飾る。

決して裕福ではありませんが、その思想や精神、流儀は誰よりもエレガントで彼らこそ本物の紳士だと思います。

少しサプールについてブログに書いてみようと思います。

 

 

サプール:ファッションで平和を訴えるコンゴの紳士たち

アフリカ・コンゴ共和国。

そこには、貧困や紛争という過酷な現実の中で、鮮やかなスーツに身を包み、街を優雅に歩く紳士たちがいます。

彼らは「サプール(La Sape)」と呼ばれ、「平和と誇りは服装に宿る」という思想を体現する存在です。

サプールとは、「Société des Ambianceurs et des Personnes Élégantes(洒脱で優雅な人々の会)」の略。

高級ブランドのスーツをまとい、マナーや立ち振る舞いを何よりも大切にします。

収入の多くを衣服に費やす彼らの姿勢は、単なるファッションを超え、自己表現と平和への意思表示でもあるのです。

彼らの着こなしはポール・スミスをはじめとする一流デザイナーが取り入れるほどリスペクトを受けています。

・「暴力ではなく美しさで尊敬を得る」

これがサプールの哲学です。

戦争や差別に屈せず、自らの装いを通して「争いのない社会」を訴えるその姿は、世界中のファッションメディアにも注目されています。

特に興味深いのは、サプールたちのスーツが西洋由来でありながら、彼ら独自の色彩感覚やコーディネートで再解釈され、まさに「アフリカのエレガンス」として昇華されている点です。

私たちもまた、日々の装いを通して何かを伝えることができます。

丁寧な服装は、自分自身への敬意であり、相手への誠意。サプールの姿から学べるのは、スタイルとは外見ではなく、「どんな想いで着るか」という内面の表れである、ということかもしれません。

 

・混乱や分断の時代にこそ「美意識とマナー」が必要

SNSや情報過多、対立が目立つ現代。

だからこそ、サプールのように「言葉ではなく、振る舞いと装いで平和を示す」姿勢が心に響きます。

服装や所作の丁寧さは、他人へのリスペクト。

私たちも仕事を通して、日々「人と争わず、調和をつくる」ことを意識しているのではないでしょうか。

サプールは相手を敬うことを忘れず、暴力や差別を一切許しません。

サプールが考える紳士とは、相手を敬い相手から敬われる存在でないといけないのです。

 

・「服は心を写す鏡」——日常を丁寧に生きるということ

サプールたちは、どんなに生活が困窮していても、服を整え、背筋を伸ばし、堂々と歩きます。

それは「私は暴力に屈しない」という無言の意志表明。

私たちもまた、日々の暮らしや仕事の中で、服を通じて「私は自分を大切にしている」「今日という日をちゃんと生きる」という気持ちを表しているのかもしれません。

 

 

 

サプールは世の中が平和だからできること。

番組の中でサプールが語った言葉。

「平和なしでサップもない。サップなしで発展もない。そして周りの環境も良くならない。誰も得する人はいません。経済的にも物理的にも人道的にも。

平和を守るにはサプールが必要なのです。もし洋服か武器かという選択肢があったとしたら、みんな洋服を選ぶのではないかと思います。」

最近は身だしなみが乱れ、マナーが悪い人増え、相手を敬うことが少なくなった気がします。

装いは、生き方そのもの。

私たちも、サプールのように誇りと平和をまとう毎日を歩んでいきたいものです。

 

 

 

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