マナーと品格

「マナーが人をつくる」とはよく言われる言葉ですが、それは単なる形式的な礼儀作法の話ではありません。

マナーはその人の品格を映し出し、ひいては服装や立ち居振る舞いにも表れるものです。

特に公の場に立つ人物においては、マナーの良し悪しがその人の評価に直結します。

あまり政治に関することに口を出すのははばかられるのですが、例えば石破首相の振る舞いを振り返ると、マナーの重要性がより浮き彫りになり「この人が総理で日本は大丈夫か?」と考えてしまいます。

失礼ながらも、もし重要な案件があり取引先の担当者が同じような立ち居振る舞いをする人物であれば、私はその人物をあまり信用しないと思います。

 

 

 

・タラップ登場時のポケット手入れ

日米首脳会談でアメリカ訪問時、石破首相がコートのポケットに手を入れながら飛行機のタラップを降りる場面がありました。

アメリカの要人が列作って歓迎してくれる場で失礼に値する行為です。

 

・ジャケットのボタンを外さず着席

その日米首脳会談の席で座ってもジャケットの釦を外していませんでした。

ジャケットにしわが寄り窮屈になるので座るときは釦を外すのがマナー。

実際に石破総理のスーツは前が開きとてもだらしない格好になっていました。

トランプ大統領は当然釦を外していて、石破首相の着こなしにも気づいていたと思われます。

 

・ひじ掛けに左ひじを置いたまま握手

握手を求めたトランプ氏に対し、左ひじを椅子のひじ掛けに置いたまま手を差し出しました。

この姿勢はビジネスマナーの基本を理解していない証拠です。

 

・着席握手

ペルーで開催されたAPEC首脳会議では各国の首脳が立ち上がって握手を交わす中、石破首相は座ったまま対応しました。

相手に対する敬意を示すには、握手の際には立ち上がるのが基本的な礼儀です。

座ったままでは「ぞんざいな印象」を与えかねません。

 

・ネクタイの乱れ

G20の会場に入る際、石破首相のネクタイは曲がっていました。

一見些細なことのように思えますが、こうした小さな部分にこそ品格が表れると思います。

整った服装は自身のプロ意識と相手への敬意を示す重要な要素です。

歩いているうちににネクタイが歪むことは普通ですが、私たちも人に会う前や入室の直前にネクタイを正す癖が付いていると思うのでお分かりいただけると思います。

 

・伊勢神宮での作法違反

伊勢神宮で御垣内に入る際、本来は一礼するのが慣例ですが、石破首相はそれを素通りしました。

長い歴史の中で受け継がれてきた伝統や格式を重んじる場所では、その国の代表であれば尚更正しい作法を守ることが求められます。

 

・食べ方の問題

公の場での食事の作法もまた、その人の育ちや品格を映し出します。

石破首相の食べ方が汚いと指摘されることもあり、これは公式の場における印象を大きく左右します。

先日北新地にお鮨を食べに行った際、あとから入店した若いカップルのお箸の持ち方ができていませんでした。

一緒に行った方が「2人とも変なお箸の持ち方をしていますね」と私に耳打ちしてきたのですが、マナーを知っている人は一瞬にして見抜きますので、本人の知らないところで評価されてしまう可能性もあります。

 

・着こなし

石破茂内閣の発足に伴う記念写真で石破首相のモーニングの着こなしがなっておらずサイズも合っていませんでした。

大臣クラスも着こなしも問題だらけで、その集合写真をあとで加工修正で直したそうです。

 

 

 

 

安倍晋三元首相も若い頃はスーツの着こなしひとつ見てもお世辞にもかっこいいとはいえず、サイズが合っておらずダボついていたりしていましたが、長い政治家人生の中で勉強したり教えてもらったりしてマナーを学んでいったのでしょう。

当時の副総理である麻生太郎氏の影響でオーダースーツに変えたといわれ、その後はとてもきれいに着こなされていました。

人は完璧ではありませんし、重箱の隅をつつくようで粗探ししているだけのようにも思えるかもしれませんが、心理学や行動科学の本を読めばいかに内面が所作に表れるのかが理解できます。

その人の思想が自然と出てくるものなのです。

これらの事例を通じて明らかなのは、マナーが悪い人は服装の乱れにもつながるということ。

正しい姿勢を意識していないと、ジャケットのシワ、ネクタイのズレ、靴の手入れ不足などが目立ちだらしない印象を与えてしまいます。

正しく着こなし、適切なマナーを身につけることで、初めて「品格」が備わります。

マナーと服装は、互いに補完し合うもの。どちらかが欠けると、人としての魅力が半減してしまいます。

ビジネスでも、日常生活でも、「品格ある立ち居振る舞い」を意識することが大切です。

 

 

 

専門家の間ではクールビズの推進を境に一気に政治家など要人の着こなしが緩くなっていったといわれています。

クールビズはだらしなく着るという意味のものではありませんが、今の日本人の着こなしを見てもそう捉えられてもおかしくはない状況。

多くの人が身だしなみを理解できず、基本的なマナーを知らない人ばかりが増える。

 

この国は大丈夫なのでしょうか。

「服装の乱れは心の乱れ」

昔は先輩や上司、親から教えてもらったといいますが、今はお手本となる人がいないことも問題なのかもしれませんね。