紳士の象徴“グレーフランネル”

本を読んでいると思いがけず心に響く文章に出会うことがあります。

ジャンルなど関係なく、はっ!と思えるような、考え方だったり哲学的思想だったり為になる雑学だったり。

そのような文が見つかったときはすぐ写メを撮ってあとで見返して心に留めていきます。

以前読んだ本で覚えた内容が全く関係ないような他の本に出てくるとさらに理解が深まったりもします。

何気に読んでいても作者の方は色々なことを取材し調べ本当に知識がすごいんだなぁと感心してしまいます。

自分だけの短い人生では知ることができる経験や知識はほんの少しなので、本はその知識を何倍にもしてくれる増幅装置のようなものでしょうか。

20代に人生を変えるような本に出合いましたが40代でも50代でも同じように自分を変える本に出合うことは可能なはず。

いい本があればぜひ教えてください。

 

 

 

 

 

お客様のフランネルスーツが仕上がりました。

紳士の冬の風物詩。

まさに今からが本番でSNSを見てもファッショニスタ達がこぞってフランネルスーツの着こなしをアップしています。

クラシックを愛する紳士の定番スーツです。

 

元々はレディースやスポーツウェアとしても選ばれていましたが、冷涼な気候なイギリスの紳士服文化に根付き、いまやカジュアルエレガンスの象徴。

19世紀の英国の上流階級ではフランネルのスーツを着てカントリークラブやスポーツイベントに参加するのが一般的でしたし、ウィンザー公やチャーチルをはじめあらゆるセレブに愛された伝統のクラシックスタイルです。

 

暖かさはもちろんのこと表情がいいですね。

フランネルの織り目がもたらす僅かな陰影は、生地に立体感と奥行きを与え豊かな表情を見せてくれます。

微細な毛羽立ちはフランネル独自のリッチな質感を作り出し、冷たい季節の空気に溶け込むような暖かみを感じさせます。

仕立て映えもするのでただ着ているだけでも様になる。

シャツではなくセーターなどニットと合わせる着こなしも人気でオフのスマートカジュアルな着こなしにも活躍しますよ。


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フランネルスーツはどんな色もかっこいいのですが、やはりグレーだけは外せません。

歴代のウェルドレッサーを見てもフランネルといえばグレーのイメージです。

元々染色技術が進んでいなかった時代は毛そのもののグレーが中心だったこともあるのですが、汚れが目立ちにくい実用性も高くイメージが強化されていきました。

グレーの色合い自体が、派手すぎず、落ち着きや知性があり、どんな場面にも調和する上品さを備えており、ビジネス界で非常に重宝されたこともあり徐々に「勤勉さ」や「社会的成功」を象徴する定番の服装として認識されるようになったと思われます。

 

1950年代にアメリカで『灰色の服を(グレー・フランネルを)着た男』(The Man in the Gray Flannel Suit)という映画が上映されています。

戦後のアメリカで生きるビジネスマンたちの「働く男の理想像」を象徴した作品で、身にまとったグレーのフランネルスーツはただの服ではなく、それは「誠実さ」「責任感」「上品さ」といった価値観を体現するアイテムでした。

スーツを着ることで自信を持ち、自分を前向きに表現する――その文化的背景は、現代でも通じるものがあります。

 

服装が自由だから楽な格好で仕事する。

それはそれで悪いことではありませんが、「象徴を身にまとう」ことで誠実さと自信を意識付けし確固たる存在感を放っていく。

自分自身の成長を何歳になっても続けていきたいと思います。

 

 

 

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