トラベルスーツに最適な“4PLY”

高市早苗総理が使用していたペンがジェットストリームだと話題になっています。

いやー、分かります。

ものすごく書きやすいんですよね。

私も初めて購入した時、字の書きやすさってペン本体よりも芯なんだと実感しました。

ジェットストリームのリフィルは結構互換性がありますので、私が使っているROMEO No.3やLAMYの芯はジェットストリームに交換しています。

日本の技術は素晴らしい。

そういえば使用しているバッグも濱野皮革工藝と判明し大きな話題を集めました。

私も鞄は品質が高く値段も相応な国産ものを使うことが多いです。

ジャパンクオリティ。

昔に比べデザインセンスもあがってきているので世界から注目される企業も増えると思います。

 

 

 

 

今回到着したスーツは4PLY。

4PLYが世に出始めたのは確か2010年代後半くらいだったのですが、少しずつ認知されはじめていますね。

明確な起源は定かではありませんが、注目されたのはドーメルの15.7シリーズだったような記憶があります。

そしてV.B.CANONICOが開発した4PLYがすごい評判になったんです。

4PLYは4本の糸を撚り合わせた糸で織られた生地を意味します。

糸が太く、撚りが強いため、しっかりとした立体感が出る。

コシが強く強度があり、シワや摩耗、型崩れに強い重厚感がある生地です。

とにかく扱いやすいので出張が多い方のトラベルスーティングとしても最高。

仕立て映えもしますし、生地の表情もかっこいいですよね。


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4PLYはパンツ単品でも人気があります。

普通のウールスラックスだと耐久性面で気になりますが4PLYだと気にせず履けますから。

オシャレな人はパンツにかなりこだわります。

ニットとの相性もいいので秋冬に向けていかがでしょうか。

 

 

 

勉強あるのみ

昨日は久々にスーツについて勉強しに出かけていました。

先生、あるいはメンター的な方がいらっしゃるのですが、久々に大阪に来られるというので好意で仕事についていかせてもらい実地勉強です。

この道何十年という経験、抜群の知識、日本のあらゆる工場や縫製を網羅、パターンも引け工場や経営の立ち上げやアドバイスもお願いされるこの世界の重鎮の方です。

 

オーダーの世界は本当に奥が深く極めるのはほぼ不可能なんではないかと思えるほど複雑です。

イタリアを代表するマエストロでも一人前とよばれるのが70代になってからとかざらな世界ですから(笑)

 

昨日は体型やクセについて実際に採寸を見ながら勉強させていただいていたのですが、メジャー一本でその人のクセを正確に測る技術などはすごいとの一言でした。

なで肩や反身など言葉で説明するのは簡単ですが、他のクセとぶつかり合って違う症状が出たりパターンを知らないと改善は不可能だったり、長年やっていても難しさを感じますね。

 

技術もそうなのですが、意識が大切なんだというのを深く考えさせられます。

とある東京のテーラーが私も昔使ってた工場を使って普通に40万円でスーツを販売していたり。

もちろん値段設定は自由ですし価値というのは人それぞれということも理解しています。

ホテルで飲むコーヒーは高いですが納得のうえ飲むはずです。

大阪でもBespokeを展開している有名サルトは私も知っている工場を使用しパターンオーダーで20~30万ですが、その人のひいたパターンのスーツが欲しいなどの価値を考えれば納得できると思います。

まさにブランド価値でありそれは正しい。

ただ、相手が分かっていないからバレなきゃいいだろうというのは違うと思います。

また安価なスーツで安いんだから適当なスーツを販売してもいいだろう。というのもおかしいと思います。

お客様が間接的や少しずつでもいいのでスーツに関して理解できるように知識を分け与えられるようにするのもテーラーの大切な仕事ではないでしょうか。

上から目線的な発言ですが昔から「お客様を育てる」という言葉があります。

そうすることによってスーツを着たいと思ってくれる人が増え、マナーや所作も広がり、スーツ人口が増え、自分たちにもプラスとなって帰ってくるのではないか。そのような話を聞いてとても納得しました。

だからこそ私たちも常に勉強し知識や技術をアップデートしていかなければいけないと思います。

 

 

今は東京にいらっしゃるのですが、かなりおしゃれで上辺だけでない知識をお持ちのお客様がいらっしゃいます。

知識があり理解しているからこそ無理難題も言わずやってほしいことを的確に伝えてくれるため、とてもいいスーツが出来上がります。

それはこれまでに何度もオーダーくださり、何度も試し、何度も話し合いをしてきたからこそ、今の状態にたどり着いたのだと思います。

ここまでくると本当に楽しいですね。

逆にスーツの話はしていないかもしれませんが(笑)

 

別にすべての人のスーツオタクになれといっているわけではありません。

ただ、どうせならかっこよく着たい、モテたい、スーツが好きだから着たいと思っているお客様の手助けをきちんとすることができれば、もっとドレスの世界も盛り上がっていくのではないでしょうか。

今はそのような場所が少なく、このままではスーツ文化は廃れる一方だと思います。

 

 

 

四季を感じるツイードスーツ

思い切り食欲の秋を満喫しています。

先日丹波篠山までツーリングに出かけ、名産の黒豆ご飯、丹波栗のスイーツを堪能。

特産品売り場で黒豆と生落花生を購入し、家で炒って食べたらこれがとまらない美味しさ。

他の日にはお客様に教えていただいた、当日に麺を手打ちする有名うどん屋で絶品ランチ。

知人からお土産でもらった有名和菓子店の小豆ケーキがこれまた激ウマ。

完全にカロリーオーバーです(笑)

ジムの頻度を増やさないと。

久々に綾部ふれあい牧場で焼肉も食べたいし、きのこ鍋も食べに行きたいなぁ。

人間美味しいものを食べていれば幸せに生きていけます。

 

 

 

 

お客様のスーツが仕上がりました。

ヘリンボーンのネイビーツイード。

ジャケットでなくスーツでのお仕立てです。

これは季節を全身で味わうことができます。

おしゃれの基本は“季節を取り入れる”ですから。

 

雰囲気がもうツイードのそれだけでかっこいいですね。

流行に左右されない重厚な存在感。

立体的なフォルムが身体を美しく見せ仕立て映えします。

 

カントリーを感じる素材はなぜにこうも美しいのでしょうか?

実際に何百年もの間、素材・スタイルと愛され続けてきました。

それはカントリーが「人の手と自然のあいだ」にあるからだと思います。

整いすぎず、荒れすぎず、自然を感じられる。

無骨でありながら強く優しく暖かさが伝わってきます。

石垣の崩れ、畑の曲線、風に揺れる草の音がイメージできませんか?

そこには、「生きるための形」があるのかもしれません。


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最近は働き方改革で仕事でスーツを着なくてもいいことろも多くなってきました。

逆に好きなものを着ていいなら、とことんオシャレに着こなしてしまいましょう。

ジャケパンもいいしツイードスーツだって当然OK。

オシャレにスラックスを仕立ててセーターで大人っぽく。

冬ならフランネルも着ておきたいところ。

ビジネスにカシミヤジャケットをさらりと着こなすなんてセンスあります。

素材を存分に味わい季節を満喫です。

 

 

 

 

ドレス中のドレスシャツ

先週取引先のシャツメーカーから連絡がありました。

2026年1月より値上げになるそうです。

シャツだけでも、もう何度目の値上げでしょうか。

もう気軽にはオーダーできない価格になってきましたね。

まだ改定後の価格の連絡はきていませんが分かり次第ご連絡いたします。

 

ただシャツメーカーさんがどれだけ大変か分かっているので何とか頑張ってほしいところ。

国策により人件費を上げざる得ない状況で、またどうしても海外との取引が大半をしめるため円安の影響が甚大です。

工場ですから使用する光熱費だってバカにならず、輸送費だって上がる一方。

そもそも原材料費自体がかなり上がっているので、値上げしても吸収しきれていないのが現状なんです。

シャツは利益率も低いですし。

うちも同じですからよく分かります。

値上げしても1着の利益は昔よりかなり減っています。

景気が良くなることを祈るばかり。

期待されている高市新総裁、たのみますよ。

 

 

 

寂しい話だけでなく、素晴らしいシャツの話をしましょう。

今たくさんのシャツが届いていますが、その中でも非常にエレガントなシャツが仕上がってきました。

ベージュのストライプシャツ。

ベージュというのがいいですね。

とても柔らかく温かな落ち着いた雰囲気でありながら、都会的でもある洗練された印象を与えてくれるおしゃれカラー。

ブラウンやベージュ等コロニアルな色にも合いますがグレーにもマッチするので普通に使いやすいです。

シャツ1枚でも様になりそうです。

 

そして、今回ピンホールカラーのシャツが2枚もありました。

2枚とも違うお客様です。

ネクタイが必須の襟なのでまさにドレス中のドレスシャツ。

非常にエレガントな印象を与えてくれるカラーなので、ビジネスだけでなくパーティーやレセプションなどにも高相性。

きちんと感や品格も出るので、重要な商談やプレゼン、式典などにも使えます。

今のノーネクタイが当たり前の時代に、あえてネクタイをしなければいけないシャツを仕立てる、クラシックを愛する紳士の生き様ですね。

当然私も持っていますし特に好きなカラーのひとつです。


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さすがに当たり前に35度を超える真夏にはネクタイをおすすめしません。

シャツが傷みやすく首元を涼しくしていないと熱中症で命の危険があります。

しかし、やはりそれ以外の季節のドレススタイルにはネクタイは必須。

ネクタイを軽視している人には紳士の本質に中々到達できないでしょう。

ネクタイは相手への敬意を示す行為とされています。

つまり信頼と誠意の象徴である。

そしてピンホールシャツはそのネクタイの印象をさらに高めてくれるブースト的な存在です。

小さなピンが、ノットを持ち上げ、Vゾーンに陰影と立体感を与えてくれます。

その完成されたVゾーンは周りの誰よりも華やかであるはずです。

 

 

 

場に相応しい一着を纏う

一気に気温が下がりましたね。

まだ体が慣れていないので冬のような寒さに感じます。

昨夜お客様と食事に行ったのですが、あまりの寒さにジャケットの下に薄手のセーターを着ていきましたがそれでちょうどよかったくらいです。

暑がりのお客様はシャツ1枚でしたが(笑)

今が一番ジャケットを楽しめる季節。

ファッションの秋を存分に堪能しますよ。

 

 

先々週は北新地で会食でした。

『鮨 聚楽』さん。

ランチが驚くほどリーズナブルで、カウンターで美味しいお鮨をいただけます。

 

その日のジャケットはFOX BROTHERSの「FOX JOURNEY」。

さすがFOXといえる品質。

3PLYを思わせる生地感にハリコシが絶妙でとても仕立て映えします。

シワにも強くトラベルスーティングとしても最適。

着用時期も長く最高の相棒になってくれるジャケットです。

今はFOX JOURNEYはなくなってしまいましたが、後継生地のFOX AIRやSPORTS JACKETINGがありますので、最高のジャケットが欲しい方にはおすすめです。


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FOX BROTHERSは世界でも最高峰の生地として名を馳せていますが、価格高騰も相まってオーダースーツの量販店ですらスーツ価格が20万~28万円ほどします。

仕方がないとはいえ数年前に比べかなり高額になりました。

当店は少なくとも今年いっぱいは20万を切る価格で提供させていただきます。

今後も品質と価格のバランスにこだわりながら、できるだけ無駄な費用を省いて、皆さまにご満足いただける一着をお届けできるよう努めてまいります。

 

 

 

特別な日の為に、自分だけのタキシードを

昨日、数年前の学生の頃にスーツをオーダーくださったお客様がご結婚されるとのことでタキシードを仕立てにお越しくださいました。

本当に嬉しいですね。

当時も若くして大人顔負けに礼儀正しく頭脳明晰なうえ長身でイケメン!

勝手に感心していましたが(笑)、久々にお会いしてさらに礼儀正しくなられていました。

奥様もとても素敵な方で私も幸せな気分になります!

 

 

色々お話を聞くと、やはり昔と一緒でタキシードのレンタルは高いみたいですね。

10万を普通に超える金額みたいですし。

昔は殿様商売といわれていましたが今は価値観の転換で需要の変化もあり多少はマシになったと聞きますが徐々に淘汰されていくのかもしれません。

 

パターンオーダーのタキシードは10万~お仕立ていただけます。

最近は安価なタキシード風なものを販売されていますが、オーダーでは拝絹や側章、拝絹のクルミ釦、拝み釦、量玉拝絹地ポケットetcなど本格仕様でお仕立ていたします。

写真はお店にあるサンプルのタキシードですがこちらはショールカラーですね。

今回は人気のピークドラペルでオーダーいただきました。

生地は厳選された最高品質のオーストラリアン・タスマニアウールを使用し高い技術で織りあげられた、業界内でも名作と称されるV.B.C.のREVENGE150’s。

色はブラック。

このチョイスはいいですね。

色々な生地を見られてお客様、奥様お二人の意見が一致して決まった生地です。

最近ではよくタキシードにシルク混の光沢が強い生地を選ばれることが多いです。

それはそれで華やかでいいのですが、伝統的なタキシードでは拝絹の部分のシルクの光沢で光を反射させ顔周りを照らす役割があり、その為他の生地の部分はナチュラルに抑えることによって、拝絹の光沢が際立ち、視線が顔に集中する構造になっているからです。

V.B.C.のREVENGEは高級感がある繊細な生地でありながら、光沢は控えめでとてもナチュラルに見えるのでタキシードにぴったりだと思います。

新婚旅行でヨーロッパにも赴かれ、写真撮影や晩餐会もあるので、黒のタキシードはきっと大活躍し最高の思い出になってくれるはずです。


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タキシードを着る機会は人生の中でそう多くはないかもしれません。

だからこそ、「レンタルで十分」と思われがちです。

それはそれでいいのかもしれません。

しかし、親族等の結婚式、晩餐会、式典や表彰式、格式あるホールなど夜の講演etc意外に着る機会はあります。

また不思議なことに自分用のタキシードを持つことでなぜかそのような場所へ行く機会が増えるといます。

自分を成長させたい、その機会を掴みたい人が持つ格式高いタキシード。

「着るための場」を探すのではなく、持つことで“場が自分に近づいてくる”装いなのかもしれません。

 

 

 

 

英国最高峰の生地“FOX BROTHERS”

日中は過ごしやすく朝晩は肌寒く感じる日も多くなってきました。

コーヒーもアイスではなくホットを飲み始めています。

そういえば、元々1年通してホット派でした。

私はスターバックスでリザーブコーヒーを飲むのが楽しみなスタバフリークなのですが、日本のスタバはすごいですね。

アメリカでは値上げや売り上げ不振から閉店ラッシュですが日本は絶好調だそう。

日本は接客が本当に丁寧でアメリカに比べサービスが段違いです。

世界に誇るジャパンクオリティ。

ちなみにフラペチーノってスタバ歴20年以上の中で1度しか飲んだことがありません。

 

 

 

 

オーダーいただきました生地が届きました。

FOX BROTHERS【フォックスブラザーズ】

250年以上の歴史を持つ、英国が誇る世界最高峰の生地。

何度見ても素晴らしい生地ですね。

見ているだけ触っているだけで楽しくなる。

この唯一無二のオーラこそ本物に相応しい。

表情が絶妙でどうすればこの仕上がりになるのか、それは門外不出の技術の賜物です。

しかもプリンス・オブ・ウェールズのフランネルですから“THE FOX BROTHERS”といっても過言ではないでしょう。

目付もしっかり400g以上あります。

コシがあるのに柔らかさも感じる優しい風合い。

絶対に持っておきたい1着のひとつです。

 

今回お客様と、どのようなシチュエーションでどのような着こなしをするかetcしっかり話し合って選ばれたので、仕上がりは間違いないはず。

10年20年と、着こむたびに男の色気が増幅されていく手放せない1着になると思います。

こちらもゆとりを持って着たいですね。

250年の歴史を存分に堪能できます。


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私事ですが個人的に大柄で太くはっきりと線が入ったグレンチェックorグレンプレイドのオーバーコートが欲しいです。

圧倒的な存在感を出したい。

ヘリンボーンのグレーやブラウンも捨てがたく迷っています。

ちなみに最近メンズ、レディース問わずものすごく流行っているのは、ガンクラブチェックやハウンドトゥースのブラウンのオーバーコートです。

カントリークラシックで冬を支配しましょう。

 

 

 

 

ツイードの魅力

食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋ととにあっく楽しい季節です。

食べることが大好きなので、丹波かどこかにバイクで栗を食べに行きたいなぁと考えています。

忘れてはいけないファッションの秋。

一番おしゃれを楽しめる季節。

秋物は季節感を堪能できますから。

 

秋冬で人気はツイード。

もうしばらくすると街でツイードのジャケットやコートを見かける機会が増えることでしょう。

オシャレな人でツイードアイテムを持っていない人はいません。

ざっくりとした織り目、重厚な風合い、そしてどこか知的な雰囲気。

ツイードには、他の素材にはない「かっこよさ」が宿っているように感じます。

 

なぜこんなにもツイードはカッコよく感じるのでしょう。

その理由のひとつは、素材そのものが語る歴史と文化。

ツイードはスコットランド発祥の毛織物で、元々は貴族の狩猟服として使われていました。

耐久性と防寒性に優れ、自然の中での活動にも耐えうる実用性を持ちながら、品格を保つ素材として愛されてきました。

 

また、ツイードの織り柄には秩序と美しさがあります。

ヘリンボーンやチェックなど、幾何学的な模様が織り込まれており、視覚的にも理知的で牧歌的な印象を与えます。

温かさと知性。

着る人の内面を静かに引き立てるような、控えめでありながら存在感のあるデザインです。

 

さらに、ツイードは経年変化を楽しめる素材でもあります。

着るほどに柔らかく馴染み、風合いが深まっていく様子は、まるで自分自身の時間が刻まれていくようです。

流行に左右されず、長く付き合える服としての魅力も、ツイードのかっこよさの一端を担っています。

ツイードを身にまとうことは、単なる防寒ではなく、「物語を纏う」ことでもあります。

知性、品格、そして時間の重み。それらが織り込まれた一着は、静かに、しかし確かに、着る人の佇まいを美しく整えてくれるのです。


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ツイードの魅力は、単なる流行ではなく、クラシックな美意識とカントリーの温もりが織り込まれている点にあります。

都会の喧騒の中でも、自然と調和するような静けさと、時代を超えて愛される普遍性。

その一着が語る物語は、きっと着る人の人生にも、静かに寄り添ってくれることでしょう。

軽くて暖かいダウンに人気は席巻されていますが、自然と調和し本来の魅力を高めてくれる。

10年後も50年後も着るほどに魅力を増し、あるいは次の世代にまで届けることができるのもツイードの魅力だと思います。

 

 

 

 

化繊が臭いの元に?

昨日お伺いしたお客様との会話の中で、まだ新入社員だったころ1着のスーツを着まわしていたら同じ会社の方に「スーツが臭すぎる」と指摘を受けたことをお話しくださいました。

はじめはスーツのことなどみんな知りませんからね。

その後も数着のスーツのうち1着に臭いがあることがあったそうです。

臭いの原因を調べて見ると裏地がポリエステル製だったとのこと。

そうなんです、ポリエステルなどの化繊は臭いの原因になることが多いんです。

 

ポリエステルの臭いの原因

1. 化学薬品の残留
• ポリエステルは石油由来の合成繊維で、製造過程で使われる染料や柔軟剤、定着剤などの化学薬品が残っていると、独特の化学臭が発生します。
• 特に安価な裏地素材では、洗浄や仕上げが不十分なことがあります。
2. 熱による揮発
• ポリエステルは熱に弱く、熱が加わると揮発性物質が臭いとして出やすいです。
• アイロンや着用時の体温・湿気で臭いが強くなることがあります。
3. 静電気と皮脂の反応
• ポリエステルは静電気を帯びやすく、皮脂や汗と反応して臭いを吸着・保持しやすい性質があります。
• 特に背中や脇など、汗がこもりやすい部分の裏地に使うと、臭いが蓄積されやすいです。

 

ポリエステルやポリウレタンは量販店など安い衣類によく使用されていますが、スポーツウェアなどはほとんど化繊ですよね。

機能面では優れていますが、皮脂や菌の臭いを吸着しやすく雑菌が繁殖し、洗っても残りやすいため衛生面では最適とは言われていません。

Tシャツのプリント部分なども同じです。

また静電気が発生するので敏感肌の方や自律神経にもよくありません。

 

先ほどのお客様ですが、裏地がキュプラのスーツには臭いがなかったそうです。

キュプラとはご存じのように、綿の種のまわりのうぶ毛から作られる再生繊維などで自然由来のものです。

 

キュプラのメリット
• 吸湿性・放湿性が高い:汗を吸って、すぐに外へ逃がす。蒸れにくく、臭いもこもらない。
• 静電気が起きにくい:ホコリや臭いの粒子を寄せつけない。
• 肌触りがなめらか:袖通しが良く、着ていてストレスがない。
• 環境にもやさしい:植物由来で、生分解性もある。

 

ポリエステルに比べ耐久性には劣るものの、高級素材らしくメリットが多いんですね。

 

化繊は現代にはなくてはならないものですが、体にまとうものは肌に優しい天然素材を選びたいところ。

ただ同じウール100%でも上質な生地と安価な生地では違いが出ることもあります。

高級ウールは、防縮・防臭・防虫などの加工が丁寧に施されていますが、安価なウールは加工が簡略化されていることが多く、汗や皮脂が残留しやすいこともあります。

また高級品は、織りが均一で密度が高く、通気性と保温性のバランスが良いですが、安価なものは織りムラや粗さがあり、熱がこもりやすく、臭いがこもる原因にも。

天然素材であればケアの仕方で影響が出やすいかもしれません。

 

 

素材選びは「見た目」だけでなく「着る人の時間」に寄り添うものでありたいと思います。

スーツはただの衣服ではなく、日々の緊張や挑戦を共にする“相棒”のような存在。

その裏地に、肌に、そして空気に、どんな質感を選ぶかは、着る人の心地よさや自信にもつながります。

安価な素材が悪いわけではありません。

ただ、長く着るもの、大切な場面で身につけるものには、素材の声に耳を傾けてみることも、ひとつの成熟なのかもしれません。

「臭い」や「違和感」は、身体が発する小さなサイン。

それを見逃さず、素材の哲学に触れることで、装いはもっと深く、もっと自由になるはずです。

 

 

 

 

大人のエレガントならキャメルのカシミヤ

カフェのスタッフさんと話していたら、コーヒーが好きでバリスタをしているけど本業としてフリーランスで美容師もしているとのこと。

しかも、雇われていた時よりもたくさん稼いでいると言っていました。

失敗することもあり全てが簡単なわけではありませんが、本当にやりたいことを仕事にする方が増えてきました。

いいことですよね。

仕事だけでなく遊びでも何でもやってみるべきです。

人生あっという間ですから。

私も80歳になっても色気のあるジジイになりたいので頑張ります(笑)

 

 

 

 

 

先日コート用にオーダーいただいたMTRのピュアカシミヤ。

目付もしっかりと445g。

世界的なラグジュアリーブランドのコートにも使用されていた上質なカシミヤです。

 

カシミヤといえばやはりキャメル。

黄金の光沢を放つ柔らかな色調は、自己主張ではなく“余裕”を語る圧倒的な美しさを感じます。

流行に左右されず経験を積んだ人のみが着こなすことができる美。

着る人を選ぶ、まさに大人のためのコートが仕上がります。

 

この手のコートはあまり絞って細く作らずゆとりを入れて着こなしたいところ。

動きに合わせ生地が揺れるとカシミヤ特有の光沢が表れ、空気をまとうような軽やかさを感じ、所作そのものが美しく見えます。

何十年と着ていただくことができるでしょう。


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他にも冷静さや知的さを感じさせるネイビーやシックで落ち着いた印象を与えるグレーなども人気。

また、カシミヤでは珍しい高級なクリーム(オフホワイト)もございます。

クリームカラーのカシミヤは、冬の街にひときわ静かに輝く存在になると思います。

モナコの街並みでも、パリの石畳でも、銀座の路地でも、静かに視線を集める華美ではなく、洗練された無垢さで語るスタイル。

ラグジュアリーでありながら、周りに左右されず自分の美意識を軸に生きるイメージを感じます。

“余裕”という名のラグジュアリー。

本物になりたければカシミヤを着こなしてこそです。