食べることが大好きで何万軒というお店で食事をし、飲食に総額2億円以上使った「美食の王様」の著書・来栖さんの話がとても面白かったです。
食文化だけでなくアパレルの世界とも共通点があるんだなぁと。
来栖さんは10代から食べ歩きをしていたのですが、メディアで大袈裟に料理人が持てはやされそれを相当に浅いレベルで評論する“食”の世界の風潮に疑問が出てきて料理の本質を提供していこうと考えられました。
仕立ての世界でも同じで職人世界の中ではかなり技術が低いといわれる方が大手のショップで働いていたり横のつながりの雑誌に掲載されることで人気となり、すごいともてはやされることがあります。
海外のサルトで見えない部分を手抜きしたものを雑誌が絶賛していたこともありますし結局は知名度でしか見ていないことはどの世界でも普通にあることです。
「素材を生かしてシンプルに」「素材本来の美味しさを引き出す」ではかなり深いことをおっしゃられていましたが、仕立ての世界でも素材である原毛も上質なものでなければいけませんが、生地としての素材でもその原毛を完ぺきに仕上げる織機や技術が必要となってきます。
そしてその素材の本来のポテンシャルを引き出すには生地の特性や仕立てを熟知した職人の腕が必要です。
また日本の食文化に対しては、高級品という理由でサーロインにウニとキャビアを合わせてすごいという意味が分からないとおっしゃられていました。
全部濃厚な食材で素材の良さを打ち消しあうわけで本当の意味の美味しさではないですよね。
これは私もよく思っていたことです。
全身をブランドで固めている人は、目を惹いているだけでお洒落ではない。
もちろんブランドのみの着こなしでもお洒落な人はいますがあくまでバランスを取って全身で1つのスタイルとなっています。
全てが個性の強いアイテムだと目も当てられないです。
補完したり裏方に回り他を引き立てることができるアイテムも必要で無駄なものは極力加えない方がバランスよく着こなせることが多いです。
違う分野でも色々と共通点があります。
成功者には好奇心がある人が多く様々なことにチャレンジしてまたその経験が他の分野に繋がっていることが多いと聞きます。
私も大好きな服の世界を更に知るためにもっとたくさんの経験を積んでいきたいと思います。