安いには訳がある

海外などで大量生産されるあまりに安い商品にはどこかにシワ寄せがきているものが多いです。

安価で購入できるファストファッションなどでも同じような問題が起きています。

 

日本など先進国で安く売られている衣料品は中国の他、東南アジアを中心とした発展途上国で作られていますが非人道的といわれるほどかなり劣悪な環境で働かされているところが多く問題になっています。

2013年にバングラディシュで海外ブランドの縫製を行っていたビルが倒壊し数千人の被害者が出た大事故がニュースになりましたが、調査の結果かなりひどい状況だったことが明るみになりました。

そのビルは老朽化が著しく事故の前日に建物に大きな亀裂が入っていたそうです。

労働者が恐怖の為出社をこばむも強制的に出社命令が出され、その結果事故が起きたくさんの人が亡くなりました。

後遺症が残る人も大勢いましたが保証金も賠償金も支払われず今も苦しんでいる人がいます。

そもそもの労働環境が酷く、週7日出勤で休みなし、1日12時間以上の労働をほとんど休憩なし、更に深夜も強制に働かされることも多いにもかかわらず得られる賃金は恐ろしいほど安くまともな生活もできずスラムで生きていくのがやっとのほど。

上司からのパワハラセクハラも当たり前で逆らえば解雇されます。

国際的にも問題となりバングラディシュでは労働法も改正されましたがいまだに多くの工場が法律を守っていない状況です。

中国やカンボジアなど他の国でも同様な状況が起きています。

 

先進国の大企業があまりに低い価格を提示してくるため「そんな価格では作れない」というと「なら南アフリカやミャンマーの工場に切り替えてもいいんですよ」と圧力をかける為無理であろうが引き受けるしかない。

価格、納期、品質には厳しい注文を付けて企業は正当な代金を支払わない。

受注を受けないと工場が潰れてしまうが驚くほど低い請負価格では労働環境をよくることすらも不可能だと話します。

 

NGOなどが調査しようともほとんどの工場は高く厚い壁で囲われガードマンが在中し中に入ることができません。

そこで潜入調査を行った結果劣悪な環境が分かり始めてきました。

世界でも人気の日本最大のファストファッションブランドのY会長も委託工場の劣悪な労働環境を暴露され、「ブラック企業というのは間違い」と出版社を名誉棄損で訴えましたが事実と認められると上告を脚下されました。

この企業の内情も潜入調査や聞き取り調査で明らかにされたものです。

その後企業が改善報告をしたものの、フォローアップ調査の結果改善はされておらず、NGOなどからの公開質問状などにものらりくらりと逃げているような状況です。

 

 

そのように圧力をかけ他人から搾取することでしか利益を出せない企業は問題だと思いますが、その商品を安いからと何も考えず購入する私たちにも問題があると思います。

原材料はいくらだろう?輸送費は?工賃は?と考えればなんとなくのイメージくらいは見えるはず。

もちろん企業努力で頑張っているところも多くすべての安い商品や大量生産品が悪いわけではありません。

ただ購入するときになぜ安いのか。少しだけでも考える努力をするべきではないでしょうか。

 

 

20代の頃に児童労働の温床になっているカカオやコーヒー豆の栽培による南北格差問題を知り個人的にフェアトレードを応援してきたのですが、購入するものがどのような経緯でできたものなのかきちんと知ることが大事だと思います。

最近はスターバックスなど労働問題・自然環境問題に真摯に向き合い改善している素晴らしい企業もかなり増えてきました。

消費者には世界を変える力があり実際に大きな成果を上げています。

日本はこうした国際社会の流れの中でまだまだ遅れているといわれています。

日本企業の取り組みは国際的水準には程遠くマスコミの報道も少ない。

もっと関心を持つ人が増えれば日本でも社会を変えることができるのだと思います。