Big stripe

お客様のハンドメイド仕立てのスーツが到着しました。

シルエットがなんとも美しい。

全体のラインが丸みを帯びこれぞ本物のスーツといった風格。

マシンメイドとは一線を画します。

曲線こそイタリアスーツの命です。

ナポリのトップサルトに上りつめた今は亡き一流のマエストロに師事した職人が、今も現場でアイロンワークを振いこのフォルムを作り上げています。

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ナポリ仕立てを代表するマニカカミーチャ。

面白いもので生地によってシワの入り方など驚くほど違った雰囲気になります。

また今回たくさんの仕上がったスーツが届きあらためて思ったのが仕立て映えについて。

生地にはそれぞれ特徴がありどれが良いとかではなく好みになるのですが、個人的にHARRISONS、H.LESSER、DUGDALE BROSの仕立て映えの良さは素晴らしいと思いますね。

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生地はFRONTIER。

サヴィルロウでも特に選ばれている生地のひとつ。

そしてこの大きなストライプの入り方にセンスを感じます。

ヴィンテージにもありそうでも古くさくなく、よい意味でのクラシックさが秀逸。

威厳を纏いかっこいいの一言に尽きます。

余裕を持った大人が着こなすようなスーツ。

最近はスマートに感じない色気のない大人が増えた気がしますが・・・というか本物の紳士を見かけない。

こんなスーツが似合うような、選べるような、もっと大きな男が増えて欲しいものです。

 

 

 

 

 

 

Spring collar

昨日は石川県からのお客様がご来店下さいました。

毎回お仕事などで大阪に来られる際にオーダーくださいます。

ありがとうございます。

経営者というお立場柄いつも身だしなみをきっちりとされていますが今回は春らしい色をご検討との事。

ライトカラーでお考えでしたがH.LESSERのベージュに決まりました。

文句なく素晴らしい生地ですし、お仕事でも勝負のときに着たいということで大人のベージュスーツであればやり手の男を演出できます。

一般的には上級者向けスーツになりますが、大きな商談はでは信頼だけではなく勢いも必要なので、バシッと着こなせば場の気分も上がり良い雰囲気を作り出してくれると思います。

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私も本日はホテル阪急インターナショナルのフレンチ「マルメゾン」で会食です。

気温も上がり夏日に合わせGRAND CRUのスーツで。

最高級のSUPER150’Sを使用した極上のスーツはふわりとした軽い着心地でガーゼを纏うかのよう。

パンツの快適さは夏の暑苦しい時期も快適に過ごせそうです。

SUPER150’Sという繊細さを前面に感じられるので快適さの反面耐久性が気になるかもしれませんが、目付330gもあり英国らしく双糸。

軽いのにしっかりと織り上げられ仕立て映えし強さも兼ね備えたトップクラスの品質を体感できます。

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レストラン前のエントランスが電球色で少し色が分かりにくいですがスーツはライトグレー。

やはり春夏は明るめの色で涼し気に着こなしたいですね。

ネイビーでも春夏は少し明るめで爽やかさを出すのが人気。

TPOもありますが濃い色では重く暑苦しい印象を与えてしまう可能性もあります。

色の着こなし、それもマナーのひとつ。

季節に合わせて爽やかなスーツの着こなしを楽しみましょう。

 

 

 

 

High twist

とある海外ブランドの工場がとてつもなく美しい。

建物は近未来的で屋内は明るくとても清潔で美しく、工具からその工具を置く台までまるでアートのよう。

サステナビリティは最高水準でありこれこそ真のブランドではないでしょうか。

美しい環境からは美しいものが生まれ、快適な環境からは素晴らしいアイデアが生まれやすいといいます。

GoogleやAmazon、Microsoftなど世界トップ企業では働くための空間が徹底的に洗練されていることで有名ですがイノベーションを生み出す企業は美に対する意識に妥協しません。

着る服も自由ですがカジュアルでもきれいめでおしゃれな格好をしている人が多い。

内面は外見に出るもの。

つまり外見が内面に影響を与えるということでもあるのですね。

 

 

 

 

 

 

High twistで織られた春夏用スラックスをオーダーいただきました。

グレー、ライトグレー、ブラウンと色違いでまとめて3本。

2PLYの強撚糸でナチュラルストレッチというまさに夏のスラックスに最適な生地になります。

夏の暑さ対策の中で蒸れを逃がすことが重要ですが通気性が高く汗が蒸発しやすいです。

目付け290gの強撚糸で織られ耐久性も抜群。

織りによる自然なストレッチで履き心地もよく値段もお手頃なので、クールビズ用のスラックスに私も毎年おすすめしています。

もちろんスーツで仕立てても快適に着ることができますよ。

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夏はジャケットを脱いでパンツとシャツだけの着こなしが多くなります。

シンプルな分ごまかすのが難しい。

パンツは着こなしの土台といわれるほど大切なアイテムですが適当に選ばれる方も多く見受けられます。

シャツも同じで体のラインをどう美しく出せるかが大事。

大体春から夏の着こなしが上手な方はセンスが高い方が多いですね。

ある意味とても楽しい季節です。

 

 

 

 

 

 

春夏のシャツジャケット

先日友人と綾部牧場に出かけました。

大阪では桜も散り始めていますが、牧場ではまだまだ満開の桜も見られました。

篠山川沿いに数百m続く桜もすごかった。

関西ではお花見の席取りも一苦労ですがちょっと田舎に出れば人もほとんどいなくて最高の景色を独り占めできるほど贅沢に過ごせます。

 

日差しが温かいですが空気は冷たさも残し風が吹けば多少ひんやり感じる陽気。

絶好のお花見日和でした。

牧場に来たら必ず特上カルビと極上ホルモンを食べるので臭いがついても大丈夫な焼き肉対策の着こなしをと、オーバーシャツ(シャツジャケット)をチョイスです。

ハードマンズのピュアリネンシャツジャケットとアメリカンシーアイランドコットのシャツ、中手のコットンパンツでしたがちょうどいい感じでした。

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シャツジャケットはジャケットといってもシャツ生地で仕立てられた1枚仕立てのジャケットなのでサラリと羽織れる手軽さが人気。

洗濯も簡単です。

ジャケットだと暑いけどシャツ1枚だと肌寒いときなどに重宝します。

夏はアウターは必要ないけどちょっとしたジャケットを用意しておきたいときなどに。

日焼け対策や寒暖差がある日なども使いやすいですね。

値段も手頃なので春夏の新しいスタイルに取り入れるのもおすすめです。

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夏向けだとリネンの他にシアサッカーも人気です。

大きなストライプやチャック柄、またはビビッドカラーなどでもシャツ生地なら派手になりにくく着こなしやすいです。

春夏は軽やかに爽やかに季節を感じさせる着こなしを楽しんでください。

 

 

 

 

 

外見と自己意識の科学

よく行くジムやカフェなどで先輩が新人を教えている姿をよく見かけます。

初めてのバイトなのかぎこちなさもあって微笑ましくフレッシュさを感じます。

昔はこんな時もあったのですね。

4月になり新生活もスタート・・・ですが私は何も変わっておりません。

毎日のように時の流れるのは早いなぁ。などと年寄りじみたことを言っているだけです。

ただ仕事は常に新しいことにチャレンジ。

今年もシャツやスーツの改良で試作を作っています。

どこにもないような高品質な製品をお求めやすくをモットーにしていますので。

失敗も多いですが少しずつ成果が出ていますよ。

 

 

 

 

 

昨日みていた科学の番組で「顔に関する科学」がやっていたのですが身だしなみや服装と関わる部分がありとても面白い内容でした。

最新の脳科学の研究から、仮想空間の中で自分に自信がない人が魅力的な見た目のアバターを作成すると異性に対し自己開示的になったり積極的になったりすることが分かっています。

研究者の方曰く「外見が変わると自己意識が変わり行動が変わる」ということです。

それを活かせば人見知りも治りやすいらしいですよ。

昔から言われ続けている「服で人生(意識)が変わる」と同じです。

身だしなみを整え服を着こなすことで自分に自信が出てきます。

自信がつくことによって新しいことにチャレンジしたり、失敗してもへこたれず挑むことができます。

野球でも打者が「三振するかも」と思うか「絶対に打てる」と思うかで後者の方が打率がいいという研究結果からも、自信がある人の方がうまくいきやすいのは当然のことです。

 

また外見のイメージは深層心理に植え付けられ内面はそれに引き寄せられるので身だしなみを見ればどのような人か分かります。

ドレススタイルでもプロから見ればどこに力を入れていてどこの手を抜いているか一目瞭然。

「スーツは高級だけどシャツは安物だな」とか「靴のケアをしていないな」などすぐに分かります。

逆にいつお会いしても細部まで気を使われているお客様は、こちらも本音でお話しできますし本当の掘り出し物をご案内できることもあります。

上質な生地がお得に入荷しても長く大切に着て下さる方にご紹介したいですからね。

 

 

世界22か国で行った仕事の意識などの調査で(2020年調べ)、日本は7項目中5つの項目で最下位で合計でもダントツの最下位でした。

欧米人に比べ自己肯定感もとても低い。

実力は世界有数なことも分かっているのですが、自己肯定感が低いので生きにくい世の中と感じてしまうのです。

もっと身だしなみやファションを楽しめれば自信が付き、もっといい国になるんじゃないかと思うのですが。

 

 

 

 

 

ワイドパンツ

最近2万本?の毛がついた極細毛歯ブラシを買ったのですがこれは効果があるのでしょうか?

確かに表面はピカピカになりそうですが隙間や大きな歯以外は毛先が当たっていないような。

結局電動歯ブラシで磨いて通常歯ブラシで磨いて極細毛歯ブラシで磨き、と1回で3本使って磨いていますが効果があるような無いような。

表面は今まででもきれいに磨けているのでやはり歯茎や歯の隙間をきれいにすることが重要。

多分次は買わないかなぁ。

でも歯ブラシで実は色々な形があって意外と面白いんですよ。

 

 

 

 

 

 

グルカパンツのお受け取りに来られたので写真を撮らせていただきました。

交換をお願いされていたメタル釦もいい感じです。

ゆとりがある分とても楽に履けてストレスになりません。

股上が深くホールド感があり帯幅も太いのでカジュアルなのにどこかクラシック感があるのできれいなシルエットで履くことができます。

ディティールもかっこいいですね。

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最近はワイドパンツが人気でビッグシルエットの着こなしもよく見かけます。

ミリタリー人気も高くヴィンテージアイテムを好まれる方も多いです。

ただそのまま着るとダボダボでバランスも何もなくオーバーサイズを着ているだけに見られるかもしれません。

いくらワイドが好きだからといってあり過ぎるゆとりはだらしなく見えますし動きやすさが増すわけでもありません。

裾を地面に擦るくらいの長さで履かれている人もいますが、やはり丈は短めにした方がワイドシルエットとのバランスがいいです。

ゆとりがあるのにスッキリと見える。

この場合靴や靴下など小物のチョイスが効いてきますね。

イタリアでもワイドパンツは人気ですが、丈は短くテーパード気味でとてもスマートな着こなし。

シャツだけでも様になりますしジャケットとの相性も悪くありません。

ワイドパンツは肌との接地面が少なく通気性もある為、これからの季節もとても人気なのでバランスを考えて合わせてみてください。

 

 

 

 

 

公園コーデ

18世紀末~くらいのヨーロッパの服装や着こなしってかっこいいんですよね。

ドラマとかドキュメンタリーとか本などで見ると「なんてエレガントなんだろう」と見入ってしまいます。

調度品だって豪華で煌びやか。

現代はグローバルな繋がりの中で世界中同じような洋服を着ています。

アマゾンの少数民族だってTシャツを着ているくらいですから。

たとえば200年とか300年とか経って「21世紀の時代の服装ってかっこいいね」なんて言われるのでしょうか。

または今が最終系で大きくは変わらないのでしょうか。

遠い将来どのような服を着ているのか。

まさかアニメに出てくるようなガラスのマスクを被って宇宙服みたいなものは着てないと思いますが。

 

 

 

 

 

昨日は雨で肌寒かったですが毎日日中は暖かいです。

ただ朝晩は下がるので服装には気をつけてください。

先週友人と服部緑地公園に散歩に出かけました。

軽い花見も兼ねていましたが満開の桜もあって最高のお花見日和。

全体的には8分咲きくらいで今週楽しめそうですね。

 

公園に出かけるときは大体芝生や地べたに座ったりゴムボールキャッチボールしたりするので公園コーデです。

汚れてもよく動きやすい服装といえばやはりデニム。

オーダーのジーンズは3着持っていますがグルカデニムがヘビーローテ筆頭。

ワイドシルエットですが通常のグルカパンツに比べると細めなので動きやすくスッキリ見えます。

ベルトデザインや深い股上のシルエットも目を惹きます。

デニムシャツはかなり明るいトーン。

これがまた本当に使いやすい。

普段着でも家着でもお洒落着でもすべてに合わせられます。

デニムシャツはジーンズのシンプルな着こなしでも様になるので1着持っておくと便利ですよ。

公園でお子様と遊ぶときもスタイリッシュなデニムスタイルでカジュアルなかっこいいお父さんの出来上がりです(笑)

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必ず1つは持っているデニムだからこそこだわりを入れてみては。

ワークシャツやジーンズを着こなしてしまえば、どんな時も決まっているイケオジです。

 

 

 

 

ウエスタンスタイル

4月になり新生活に心を躍らせている方も多いかと存じます。

新社会人の皆様は新しいスーツに身を包み社会人の一員として頑張ってほしいと思います。

社会人の先輩である方々にもお手本としてビシッと決めて欲しいですね。

以前定年間近のダンディなお客様に「若い頃は先輩に色々なお店に連れていってもらい、着こなしやマナーを教わった」というお話をお伺いしました。

身だしなみは仕事の一部でありマナーの一部でもある。

先輩が教えてあげないと若い人は何も知らぬまま歳を取っていってしまいます。

今常識や基本のマナーすら知らない方が溢れているのはお手本となる人が少ないからかもしれません。

教えなくても背中で魅せてもいいんです。

かっこいい先輩を見ていれば、自然と憧れる人間が出てきますからね。

新しい時代に期待です。

 

 

 

 

 

最近の流行に「ウエスタン」というキーワードがあります。

ピッティでもたまに見かけていたものが最近では当たり前のように取り入れられています。

元々あるスタイルですしちょうどいい頃合いの流行かもしれません。

 

もちろん、ウエスタンハットやゴリゴリのフリンジジャケットを着るのはどうかと提案しているわけではありません。

いや、別に着ても問題ないのですが(笑)

流石にキメキメだと勇気がいるうえに長く着づらいと思いますが、さり気なくテイストを取り入れるのはおすすめです。

例えばチェック柄やデニムでウエスタンシャツを仕立てる。

ショルダーヨークやフラップポケットが目を惹くウエスタンシャツであれば、それだけで流行りをさり気なく取り入れブームが過ぎても普通に着ることができます。

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デニムでジャケットを作り、モダンな雰囲気で仕上げるのもいいと思います。

コスプレみたいになっても本末転倒です。

そういえば以前お客様が結婚式でタキシードの中にデニムシャツを合わせられとても評判が良かったことがありました。

そのような感じであくまでさり気なく取り入れるのもセンスがありますよね。

流行のウエスタンスタイルは要チェックです。

 

 

 

 

 

Jacket days

AIブームが到来中ですが最先端では想像以上にすごいことが起きています。

例えばコロナウイルスのような未知のウイルスが現れてもAIの技術を用いればそのウイルスに有効な成分などを瞬時に判断し素早く製造に着手できたり、巨大タンカーなどの設計図をリアルに低資金で作成したり。

過去の産業革命以上に効果が大きく今後もさらに加速して進んで行くといわれています。

生成AIでの動画や写真も現実か分からないレベルのものまで作成できるようになってきていますしね。

アパレルの世界もAI技術を使ってもっと変わっていけると思っているのですが。

体型や髪型を取り込み、スタイル、好み、使用状況などを入れると完全な着こなしを何種類も提案してくれるとかならすぐにできそうですよね。

将来が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

今日はかなり気温が上がりました。

昼間は暑いくらい。

ジャケットが大活躍する季節の到来です。

先日会食に出かけた際はジャケパンスタイルで薄手のハイゲージニットを合わせました。

風があり少し肌寒さが残る日でしたがちょうどいい感じ。

ジャケットって思っている以上に防寒能力が高い。

今の時期ならばホップサックや2PLY、コットンジャケットもおすすめですし、最低気温が10度前後と朝夕は寒い日も続きますので薄手のツイードなどでも大丈夫です。

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きちんとした場に行くときのジャケットはお持ちですか?

身だしなみは相手や周りへのマナーのひとつです。

背筋も伸びますし得することもたくさんあります。

もちろんジーンズなどに合わせカジュアルに着こなしてもかっこいい。

デニムジャケットなども人気なんですよ。

春はジャケットが主役の季節ですので、周りに差をつけてエレガントに楽しみましょう。

 

 

 

 

イメージチェンジ

 

ネクタイの発注したかったのですがいい柄がないので今期はあきらめました。

買い足したかったのですが少しでも納得できないところがある柄はたとえそれがどれだけ安くてもいりません。

そういえば先日ご来店のお客様も今日お会いしたお客様もネクタイの話をされていました。

今だからこそお洒落な人はネクタイをするんです。

こだわるんです。

まさにその通り。

シャツにこだわる方はハイセンスな方が多い。

ネクタイにこだわる方は更にハイセンスな方が多い。

神は細部に宿ります。

 

 

 

 

 

お客様から、以前オーダーしたデニムのグルカパンツの釦をジーンズ用のボタンに替えて欲しいとご依頼がありました。

はじめに付いていた水牛釦から真鍮の釦へ付け替えていきます。

一気にイメージが変わります。

落ち着いた印象からジーンズ特有の丈夫でカジュアルな印象に。

ヴィンテージ調のゴールドやブラックの釦もありましたが明るめのインディゴにシルバーが合っていますね。

9か所かえて¥6600ほどでできました。

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他にもパンツがダメになり余った紺ジャケを金釦に替え紺ブレにしたり、シャツの釦を木の釦に替えたりとご依頼があります。

ちょっとした工夫で色々楽しむことができますね。

捨てるのではなくリメイクでまた活用することもサステナビリティのひとつです。