お客様のハンドメイド仕立てのスーツが到着しました。
シルエットがなんとも美しい。
全体のラインが丸みを帯びこれぞ本物のスーツといった風格。
マシンメイドとは一線を画します。
曲線こそイタリアスーツの命です。
ナポリのトップサルトに上りつめた今は亡き一流のマエストロに師事した職人が、今も現場でアイロンワークを振いこのフォルムを作り上げています。
ナポリ仕立てを代表するマニカカミーチャ。
面白いもので生地によってシワの入り方など驚くほど違った雰囲気になります。
また今回たくさんの仕上がったスーツが届きあらためて思ったのが仕立て映えについて。
生地にはそれぞれ特徴がありどれが良いとかではなく好みになるのですが、個人的にHARRISONS、H.LESSER、DUGDALE BROSの仕立て映えの良さは素晴らしいと思いますね。
生地はFRONTIER。
サヴィルロウでも特に選ばれている生地のひとつ。
そしてこの大きなストライプの入り方にセンスを感じます。
ヴィンテージにもありそうでも古くさくなく、よい意味でのクラシックさが秀逸。
威厳を纏いかっこいいの一言に尽きます。
余裕を持った大人が着こなすようなスーツ。
最近はスマートに感じない色気のない大人が増えた気がしますが・・・というか本物の紳士を見かけない。
こんなスーツが似合うような、選べるような、もっと大きな男が増えて欲しいものです。